今年も猛暑予想!まだ間に合うエアコン点検|住生活を支える新聞株式会社のWebマガジン
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2024.07.08

今年も猛暑予想!まだ間に合うエアコン点検

今年も猛暑予想!まだ間に合うエアコン点検
夏本番前に総点検!故障の原因って何?

 7月になり、夏本番がすぐそこまで近づいてきました。そろそろエアコンを本格的に稼働させる頃です。今回はフル稼働させる前にしておきたいエアコンのメンテナンスについてまとめました。

 エアコンは消耗品です。そのため定期的な手入れや掃除が欠かせません。ついつい手を抜きがちになってしまいますが、エアコンは内部やフィルターに塵や埃などの汚れが溜まったまま使い続けると、次第にその能力を発揮できなくなっていきます。不具合が起こる原因や対処法を見ていきます。

「久しぶりに使おうと思ってリモコンのスイッチを押してみたのだけれど、ウンともスンともいわない。もしかして壊れた?」

 エアコンが作動しない場合は、本体よりも先に、リモコンに異常がないかを確認してみましょう。ありがちなのは電池切れです。春から夏にかけての数か月間は、エアコンを使う機会はほとんどありません。この間、放置していれば、電池がなくなるのは当然です。液晶部分の表示が薄くなっていたり、消えていたら電池がない証拠です。すぐに新しいものに交換して、再度電源を入れてみてください。
電池を交換しても作動しない場合は、リモコンではなく、本体の方に何かしらの異常がある可能性があります。その場合は、エアコン本体の手動スイッチを使って動作するかどうか確認してみてください。手動スイッチは、前面部の開閉できる部分の内側にあります。これで動いた場合は、本体に問題はありません。リモコンの故障の可能性があります。動かない場合は、本体が故障しているかもしれません。いずれの場合も、専門の修理業者を呼んで点検してもらう必要があります。
 本体の故障の原因は、いくつかあります。順番に解説します。

①ガス抜け

 エアコンの故障で一番多いのは「ガス抜け」と呼ばれる現象です。エアコンには空気を冷やすための「冷房ガス」が格納されています。このガスが何かしらの原因で抜けてしまうと、空気を冷やすことができなくなります。

「なんだか冷房の利きが悪いなぁ」
「ずっと付けっぱなしなのに部屋の中が全然冷えない」

そんなときは「ガス抜け」が原因かもしれません。もしガスが抜けているわけでもないのに、利きが悪いという場合は、フィルターを掃除してみてください。フィルターが塵や埃で目詰まりしていたら、空気がきちんと噴出されません。効きが悪くて当然です。電源を落としたうえで前面のカバーを開けてフィルターを取り出し、埃を水できれいに洗い流してあげましょう。放出される空気もきれいにるので一石二鳥です。

②室外機の故障

 室外機の故障も比較的よくあります。その原因となるのは、設置場所の不具合です。エアコンが稼働している間、室外機は熱を持ちます。室外機に限った話ではありませんが、機械に熱は天敵です。適度に熱を逃がしてやらないと故障します。そのため室外機を設置する際は、風通しに気を付けなければなりません。狭く、風通しがほとんどのないような場所に置くことは避けなればなりません。熱が貯まった状態が続くと、オーバーヒートしてしまうこともあります。どうしても風通しの良いスペースを確保することができない場合は、定期的に室外機を休ませて、適度に冷却させてください。ただでさえ気温が高い夏は、普段よりも故障する可能性が高まるので、より注意が必要です。

③コンピューターの誤作動

 さまざまな原因によって、コンピューターが誤作動を起こすこともあります。操作と違う動きをしたなと思ったら、いったんスイッチを切ったうえで、エアコン本体のコンセントを抜いてしばらく放置してみてください。そうすると、コンピューターがリセットされ、状態が回復します。もし何度かチャレンジしても誤作動が続くようなら、そのときは業者に連絡してください。

 冒頭にも書きましたが、エアコンは消耗品です。10年~15年程度使い続ければ、それなりに傷みも生じますし、劣化もします。あまり頻繁に故障が発生するようなら、そろそろ買いどきかもしれません。その場合は、最新の機種への買い替えをお勧めします。最新機種なら10年以上前のものよりも、確実に高性能ですし、機能面も優れています。省エネ性能に優れた機種を選べば、電気代も安くなります。エアコンに関するお困りごとがある方は、ぜひ、お近くの全国優良リフォーム会員にご相談下さい。