春雷の季節到来
「突然の雷と雹で自宅の雨樋が破損した」
「落雷でテレビや冷蔵庫が使えなくなった!買い替えにいったいいくらかかるのか?」
3月から5月にかけて発生する雷を「春雷」と呼びます。雷は夏頃に頻繁に発生するイメージが強いですが、実は春にも多く発生します。しかもこの時期の雷はしばしば雹を伴うことがあるため、家屋にも被害をもたらす可能性があります。みなさんも今までに経験はありませんか?今回は春雷で自宅が被害を受けた場合に役立つ火災保険について解説します。
愛知県名古屋市に在住の寺田義男さん(48)のご自宅は、今から4年前の3月に発生した春雷で、雨樋が破損する被害を受けました。修理にかかった費用は約25万円。その際、修理を依頼した工務店のススメで、火災保険を利用したそうです。
「なんで雨樋の修理に火災保険を?」
と疑問に思われた方もいるかもしれませんが、実は火災保険は火災に限らず、さまざまな自然災害にも対応しています。最近は、メディアでもよく取り上げられているので、ご存じの方も多いのではないでしょうか?
実際に保険会社に問い合わせるにあたり、寺田さんは
「雷で破損したものを本当に火災保険で修理できるのか?」
「修理にかかる費用のうちどれくらいが補償されるのだろうか・・・」
など、いくつかの不安が頭をよぎったそうです。しかし、そんな心配はいりませんでした。保険会社の対応は馴れたもので、被害状況を説明すると、すぐに手続きを進めてくれたそうです。1週間後には保険会社から派遣されてきた調査員による実地検分が行われ、その結果を受けて修理費用25万円が寺田さんの口座に振り込まれたそうです。
冒頭でも説明したように、火災保険はさまざまな自然災害被害にも対応しています。ただし、今回のような雷による被害でも、保証を受けられる時とそうでないときがあることを知っておいてください。
まず前提として補償対象に何を指定しているかが重要になります。保険に加入する際には「建物」か「家財」、もしくはその両方を選ばなければならないのですが、例えば「建物」しか指定していない保険契約の場合、落雷で使えなくなった家電の修理に対し、保険金は1円もおりません。逆に「家財」しか指定していない保険契約は、建物に被害があっても何の保証もしてくれません。さまざまなケースへの対応を求めるのであれば、「建物」と「家財」の両方を指定する必要があるというわけです。もちろん、どうちらか一方だけを指定するよりも、掛け金は上がります。家計とのバランスを考えたうえで、契約内容を決めてください。
また、例えば「落雷で発生した火事で隣家の一部が燃えた」というような場合も、保険適用の対象外となります。火災保険の対象はあくまでも、自分が所有している建物や家財です。
「それじゃあ修理代は自己負担しなければならないじゃないか!」
実はそうではありません。雷や台風、強風といった自然災害による被害は、不可抗力と見なされるため賠償責任は発生しません。ただし、家の手入れが不十分だった場合は異なります。この場合、建物の管理上、重大な過失があったと見なされるため、損害賠償責任が問われることがあります。保険の適用を受けるためには、普段から家のメンテナンスをするように心がけてください。
自然災害はいつ、誰の身に降りかかるか分かりません。「自分は大丈夫」と高をくくらず、万が一の場合に備え、今のうちに火災保険の契約内容を見直してみてはいかがでしょうか?自然災害被害に関するご相談は、お近くの自然災害鑑定士まで。
「突然の雷と雹で自宅の雨樋が破損した」
「落雷でテレビや冷蔵庫が使えなくなった!買い替えにいったいいくらかかるのか?」
3月から5月にかけて発生する雷を「春雷」と呼びます。雷は夏頃に頻繁に発生するイメージが強いですが、実は春にも多く発生します。しかもこの時期の雷はしばしば雹を伴うことがあるため、家屋にも被害をもたらす可能性があります。みなさんも今までに経験はありませんか?今回は春雷で自宅が被害を受けた場合に役立つ火災保険について解説します。
愛知県名古屋市に在住の寺田義男さん(48)のご自宅は、今から4年前の3月に発生した春雷で、雨樋が破損する被害を受けました。修理にかかった費用は約25万円。その際、修理を依頼した工務店のススメで、火災保険を利用したそうです。
「なんで雨樋の修理に火災保険を?」
と疑問に思われた方もいるかもしれませんが、実は火災保険は火災に限らず、さまざまな自然災害にも対応しています。最近は、メディアでもよく取り上げられているので、ご存じの方も多いのではないでしょうか?
実際に保険会社に問い合わせるにあたり、寺田さんは
「雷で破損したものを本当に火災保険で修理できるのか?」
「修理にかかる費用のうちどれくらいが補償されるのだろうか・・・」
など、いくつかの不安が頭をよぎったそうです。しかし、そんな心配はいりませんでした。保険会社の対応は馴れたもので、被害状況を説明すると、すぐに手続きを進めてくれたそうです。1週間後には保険会社から派遣されてきた調査員による実地検分が行われ、その結果を受けて修理費用25万円が寺田さんの口座に振り込まれたそうです。
冒頭でも説明したように、火災保険はさまざまな自然災害被害にも対応しています。ただし、今回のような雷による被害でも、保証を受けられる時とそうでないときがあることを知っておいてください。
まず前提として補償対象に何を指定しているかが重要になります。保険に加入する際には「建物」か「家財」、もしくはその両方を選ばなければならないのですが、例えば「建物」しか指定していない保険契約の場合、落雷で使えなくなった家電の修理に対し、保険金は1円もおりません。逆に「家財」しか指定していない保険契約は、建物に被害があっても何の保証もしてくれません。さまざまなケースへの対応を求めるのであれば、「建物」と「家財」の両方を指定する必要があるというわけです。もちろん、どうちらか一方だけを指定するよりも、掛け金は上がります。家計とのバランスを考えたうえで、契約内容を決めてください。
また、例えば「落雷で発生した火事で隣家の一部が燃えた」というような場合も、保険適用の対象外となります。火災保険の対象はあくまでも、自分が所有している建物や家財です。
「それじゃあ修理代は自己負担しなければならないじゃないか!」
実はそうではありません。雷や台風、強風といった自然災害による被害は、不可抗力と見なされるため賠償責任は発生しません。ただし、家の手入れが不十分だった場合は異なります。この場合、建物の管理上、重大な過失があったと見なされるため、損害賠償責任が問われることがあります。保険の適用を受けるためには、普段から家のメンテナンスをするように心がけてください。
自然災害はいつ、誰の身に降りかかるか分かりません。「自分は大丈夫」と高をくくらず、万が一の場合に備え、今のうちに火災保険の契約内容を見直してみてはいかがでしょうか?自然災害被害に関するご相談は、お近くの自然災害鑑定士まで。