「シックハウス症候群」を疑え!
せっかくお金をかけて家をリフォームしたのに、健康被害に悩まされたくはありませんよね?しかし、使う材料や施工方法によっては、家は快適になるどころか、身体に害を与えるなど、かえって住みにくくなってしまうことがあります。リフォームによって健康被害が出た事例を取材しました。
「リフォームした直後から、家に帰ると眼がチカチカすることが増えた。妻も頭が痛くなることが増えたと言うし、おかしいなと思っていました」
東京都豊島区に在住の西野義明さんは2017年の春に、築35年のご自宅をフルリフォームしました。しかし、喜びも束の間、完成から2週間ほど経った頃から夫婦そろって体調を崩すことが多くなったため、近くの病院で診察を受けました。
「原因はすぐには分かりませんでした。しかし、最近自宅をリフォームしたという話をしたところ、先生は『もしかしたらシックハウス症候群かもしれませんね』と言いました」
「シックハウス症候群」とは、家に使われる建材や建具などの建築材料から放出される化学物質によって引き起こされる健康被害全般のことを指します。実は現代の家に使われる建築資材のほとんどには、何かしらの化学物質が含まれています。とはいえ、その量が国の定める基準を超えることは基本的にありません。それなのになぜ、健康被害が出るのかというと、家の気密性との兼ね合いによるところが大きいです。
昔の家は良くも悪くも、適度に隙間があったため、建築資材から有害物質が放出されても、屋内に滞留することはほとんどありませんでした。しかし、今の家は省エネの観点から家の気密性が昔と比べてかなり高くなっています。リフォームもしかりで、冷暖房効果を高めるために断熱工事をするケースがかなり増えています。言い換えると、今の家は屋内の空気を外に放出するための隙間がほとんどありません。ということはつまり、家の中に有害物質が溜まりやすくなっているということです。もちろん、このままでは良くありません。そこで重要になってくるのが換気設備です。換気設備さえしっかり整っていれば、隙間がなくても有害物質が外へ放出されるため、身体に悪影響が出るようなことはありません。逆に換気設備が十分でない家は、有害物質が屋内にどんどん溜まっていくため、健康を損ねる可能性があります。
以上を踏まえて西野さん宅ではどんなリフォーム工事が行われたのかを見てみます。西野さん宅は築35年の木造住宅で、断熱性能はそれほど高くありませんでした。そのためエアコンをフル稼働させる夏・冬になると電気代が一気に跳ね上がり、奥様は頭を悩ませていました。そこで西野さんは夏に備えて、自治体の補助金制度を活用して、家の断熱工事を行いました。おかげで家の気密性は一気に高まりました。
もうお分かりですね?そうです。西野さん宅はリフォームによって気密性が高くなったにもかかわらず、換気設備が十分ではなかったのです。おかげで屋内に有害物質が徐々に蓄積され、夫婦そろって体調不良になったというわけです。
西野さんは医師のアドバイスに従い、リフォームを担当した工務店に頼んで換気設備を追加。また、意識的に窓を開けて換気し、できるだけ家の中に有害物質が滞留しないように注意しました。その結果、二人の体調は間もなく回復し、今では眩暈や頭痛を感じることは一切なくなったそうです。
「まさかあんなことになるとは思いませんでした。しかし、リフォーム会社の対応も早かったため、間もなく快適な暮らしを手に入れることができました」
リフォームが原因で健康を損なう事例は、ここのところ増え続けています。家の気密性を高める際は、換気設備にも十分配慮しましょう。快適な住まいのリフォームに関するご相談は、お近くの全国優良リフォーム会員まで。
せっかくお金をかけて家をリフォームしたのに、健康被害に悩まされたくはありませんよね?しかし、使う材料や施工方法によっては、家は快適になるどころか、身体に害を与えるなど、かえって住みにくくなってしまうことがあります。リフォームによって健康被害が出た事例を取材しました。
「リフォームした直後から、家に帰ると眼がチカチカすることが増えた。妻も頭が痛くなることが増えたと言うし、おかしいなと思っていました」
東京都豊島区に在住の西野義明さんは2017年の春に、築35年のご自宅をフルリフォームしました。しかし、喜びも束の間、完成から2週間ほど経った頃から夫婦そろって体調を崩すことが多くなったため、近くの病院で診察を受けました。
「原因はすぐには分かりませんでした。しかし、最近自宅をリフォームしたという話をしたところ、先生は『もしかしたらシックハウス症候群かもしれませんね』と言いました」
「シックハウス症候群」とは、家に使われる建材や建具などの建築材料から放出される化学物質によって引き起こされる健康被害全般のことを指します。実は現代の家に使われる建築資材のほとんどには、何かしらの化学物質が含まれています。とはいえ、その量が国の定める基準を超えることは基本的にありません。それなのになぜ、健康被害が出るのかというと、家の気密性との兼ね合いによるところが大きいです。
昔の家は良くも悪くも、適度に隙間があったため、建築資材から有害物質が放出されても、屋内に滞留することはほとんどありませんでした。しかし、今の家は省エネの観点から家の気密性が昔と比べてかなり高くなっています。リフォームもしかりで、冷暖房効果を高めるために断熱工事をするケースがかなり増えています。言い換えると、今の家は屋内の空気を外に放出するための隙間がほとんどありません。ということはつまり、家の中に有害物質が溜まりやすくなっているということです。もちろん、このままでは良くありません。そこで重要になってくるのが換気設備です。換気設備さえしっかり整っていれば、隙間がなくても有害物質が外へ放出されるため、身体に悪影響が出るようなことはありません。逆に換気設備が十分でない家は、有害物質が屋内にどんどん溜まっていくため、健康を損ねる可能性があります。
以上を踏まえて西野さん宅ではどんなリフォーム工事が行われたのかを見てみます。西野さん宅は築35年の木造住宅で、断熱性能はそれほど高くありませんでした。そのためエアコンをフル稼働させる夏・冬になると電気代が一気に跳ね上がり、奥様は頭を悩ませていました。そこで西野さんは夏に備えて、自治体の補助金制度を活用して、家の断熱工事を行いました。おかげで家の気密性は一気に高まりました。
もうお分かりですね?そうです。西野さん宅はリフォームによって気密性が高くなったにもかかわらず、換気設備が十分ではなかったのです。おかげで屋内に有害物質が徐々に蓄積され、夫婦そろって体調不良になったというわけです。
西野さんは医師のアドバイスに従い、リフォームを担当した工務店に頼んで換気設備を追加。また、意識的に窓を開けて換気し、できるだけ家の中に有害物質が滞留しないように注意しました。その結果、二人の体調は間もなく回復し、今では眩暈や頭痛を感じることは一切なくなったそうです。
「まさかあんなことになるとは思いませんでした。しかし、リフォーム会社の対応も早かったため、間もなく快適な暮らしを手に入れることができました」
リフォームが原因で健康を損なう事例は、ここのところ増え続けています。家の気密性を高める際は、換気設備にも十分配慮しましょう。快適な住まいのリフォームに関するご相談は、お近くの全国優良リフォーム会員まで。