上コミットコンサルタント「とみたつづみ」の起業の教科書~第14回~|住生活を支える新聞株式会社のWebマガジン
豆知識

2022.10.17

上コミットコンサルタント「とみたつづみ」の起業の教科書~第14回~

上コミットコンサルタント「とみたつづみ」の起業の教科書~第14回~
シングルマザーが起業する時に知っておくべきこと6つ

 前号では、シングルマザーに起業をおススメする5つの理由を述べました。今回は、実際に起業するにあたり、知っておいてもらいたい6つの事項を解説します。

 たくさんメリットがある起業ですが、当然、一人で事業をしていくわけですから、大変なこともたくさんあります。起業をするなら、こうした面も知っておき、しっかり対策をしておかなくてはいけません。そこで次に、シングルマザーが起業するときに知っておくべきことをまとめました。

①収入が不安定になる
前号でも触れましたが、一人起業家は収入が不安定なのがデメリットです。たくさんお客様が来て収入が多い月もあれば、反対になかなかお客様が来ず、収入が少なくなってしまう月もあるでしょう。そのため、稼げた月でもどんどんお金を使うのではなく、もしものために貯金をしておくなど、お金をしっかり管理する必要があります。

②軌道に乗るまでは忙しい
有名な起業家さんの中には仕事をするのは月に数日で、あとはあちこち旅行をしたり、ショッピングをしたりとかなり自由な暮らしをしている方もいますよね。そういう方のブログや本を読むと、「私もこうなりたい」とつい憧れてしまうという方もいるのではないでしょうか。
しかし、このようにある程度自由になれるのは事業が軌道に乗ってからです。それまでは忙しい日々が続きます。今はリッチなライフスタイルを発信している方も昔は忙しく働いていたはずです。いざ起業してから「こんなはずじゃなかったのに」と後悔してしまわないよう、起業してからしばらくは忙しくなることを覚悟しておきましょう。

③初期投資は出来るだけ抑える
ビジネスを始めるときに注意すべきなのが初期投資です。初期投資とは事業を始めるために必要なお金のことです。最初から多額の投資をしてしまうと回収するまでに長い時間がかかり、少しでも売上が少ない日があれば焦ったり不安になったりしてしまうでしょう。こうしたことにならないよう、できるだけ初期投資は抑えるようにしましょう。
そのためには初期投資があまり必要ない職種を選ぶのがポイントになります。

④稼げるようになるまでは仕事と並行した方が安心
ビジネスを始めたての頃は実績がなく、ビジネスに関する知識も不十分なので、なかなか成果が出ないものです。すると当然、収入も少なくなるでしょう。
そのため、起業をするならいきなり仕事を辞めるのではなく、仕事と並行しながら少しずつビジネスを成長させ、十分に稼げるようになった段階で仕事を辞めるようにした方が安心です。

⑤すべて自己責任になる
会社員はミスを起こした場合、もちろん自分も対処しなければいけませんが、最終的な責任は上司が取ることになります。一方で、起業家の場合、自分の事業で起きたトラブルは全て自分で対処しなくてはいけません。例えば、お客様からクレームがあったときも、最後まで自分で解決しなくてはいけません。
このように、起業をすると自分の責任が重くなることを覚悟しておかなくてはいけません。

⑥社会的信用が弱くなる
起業家には社会的な信用がサラリーマンに比べると低いという欠点があります。例えば、クレジットカードを作ったり、家を借りたりするときには勤め先を聞かれ、安定した収入がありそうかどうかを判断されます。起業家の場合、こうした場面で不利になってしまうことがあります。そのため、このような社会的信用が高い方が有利なことは、会社に勤めている間に済ませておくのがおすすめです。

 いかがでしたでしょうか?次回は、シングルマザーの起業におススメの職種6つをご紹介します。