気になるあのニュースの真相~エアコンの品不足って本当なの?~|住生活を支える新聞株式会社のWebマガジン
豆知識

2022.08.29

気になるあのニュースの真相~エアコンの品不足って本当なの?~

気になるあのニュースの真相~エアコンの品不足って本当なの?~
家電量販店に「実際のところどうなのか」を聞いてみました

「今年こそ、省エネタイプのエアコンに買い替えようと思う。しかし、ウクライナ危機の影響でエアコンが品薄だと聞いている。すぐに購入することはできるのだろうか・・・」

 夏を前に、新聞やテレビなどでは盛んに「エアコンが品薄」という話題が取り上げられるようになりました。半導体不足とコロナ禍による物流網の混乱が原因とされ、ロシアによるウクライナ侵攻が始まって以降、さらに状況は深刻化しているということです。
 しかし、街中の家電量販店を訪れてみると、エアコンコーナーには各メーカーの最新モデルがズラリ。もちろん、繁忙期ということもあり、中には納期までに2週間以上かかるものもありますが、翌日配達が可能なものもたくさんあります。エアコンが品薄になっている雰囲気はどこにもありません。一体どういうことなのでしょうか?とりあえず、エアコン売場のスタッフに話を聞いてみました。

-テレビや新聞でエアコンが品薄になっているというニュースを見ました。でも実際に売り場を見てみると、そんな感じはまったくしません。

スタッフ 半導体不足や新型コロナウイルスの影響で、そういう時期は確かにありました。今は完全に正常な状態とまではいきませんが、一部の製品を除けば、そう時間がかからないうちにお手元にお届けすることができます。

-メーカーによる差はないのでしょうか。

スタッフ 国内メーカーは基本的に海外の工場でエアコンを製造しています。したがってどこの国に工場を持っているかによって、製造面での影響は異なるようですね。例えば上海では6月1日までロックダウンが行われていました。ダイキン工業やシャープなどは上海の工場から部材を調達していたので、少なからず影響を受けたようです。しかし、目に見えて影響があったのは7月に入るまでで、今はどのメーカーも問題なく、商品を仕入れることができています。

-では、世間で言われているような品薄状態には今のところなっていないということですね。

スタッフ そうですね。現在、品薄になっている製品は半導体不足やコロナが原因というよりも、単に人気で在庫が少ないだけです。ちょっと前に給湯器が全然手に入らないと大きなニュースになっていましたが、少なくともあんな状況になることはないと思います。

-ちなみに今、よく売れている製品はどんなものですか。

スタッフ お客様が良くお求めになるのは省エネタイプのエアコンですね。ここのところ電気代の値上げがよくニュースになっていますが、みなさんやっぱり電気代のことはとても気になるようですね。「年間で電気代が●●円お得」というようキャッチフレーズの付いた製品は、本当によく売れています。

-価格帯としては、どのあたりがよく売れているのでしょうか。

スタッフ ファミリー向けだと15万~20万円のものが人気です。単身向けだと10万円を切るものが割とよく動きますね。

-よく売れているメーカーはどこでしょうか。

スタッフ パナソニック、シャープ、ダイキン工業など、どこの製品もまんべんなく売れているという感じです。

-省エネ以外に、何かトレンドはありますか。

スタッフ 最近はどこのメーカーも自動洗浄機能を搭載した機種を投入しています。省エネと並ぶトレンドになっていると思います。

-自動洗浄機能付きのエアコンではどこの製品が一番おススメですか。

スタッフ 私個人としては富士通ゼネラルの「ノクリア」のXシリーズを推しています。このシリーズは通常の洗浄や乾燥などでは取り除くことのできない熱交換器のカビや細菌も除菌できるので、長く清潔に使い続けることができます。最近は菌やウイルスに敏感なお子さんが多いので、特に小さなお子さんがいるご家庭におススメです。

-毎年シーズン前に業者を呼んで内部を掃除してもらうのも大変ですし、非常に便利ですね。

スタッフ もちろん、他のメーカーの製品もそれぞれ優れた特徴がありますので、何かご不明な点があれば聞いていただければと思います。

 話を聞く限り、エアコンの品薄についてはそれほど心配する必要はなさそうだ。ただし、繁忙期は配達や設置作業が立て込むため、家に届くまでにどうしても時間がかかってしまう。実際、設置業者の多くがすでに夏にスケジュールが埋まり切っている状況だという。せっかく買い替えたのだからすぐに使いたいという方は、今すぐお近くの全国優良リフォーム会員にご相談下さい。