冬の自然災害被害に備えろ!
「大雪が降った際に、自宅が被害を受けた。修理をするにも、費用がどれくらいかかるか分からず不安だった・・・」
2年前に北陸地方を襲った「平成30年豪雪」の際に、Sさん宅は大きな被害を受けました。雪の重みで屋根の一部が破損し、雨樋に至っては屋根をほとんどが外れてしまったそうです。果たして、こうした急な事態に遭遇した場合、修理費用はそうやって賄えば良いのでしょうか?「蓄えがないから」といって放置しておくわけにはいきません。間もなく迎える冬に向けた、自然災害対策について取材しました。
最近、世界中で異常気象が発生しています。日本では、毎年のように過去にない規模の大雪や豪雨が降り、その度に各地に大きな被害を与えています。住宅の被害も深刻で、修理に数百万円かかったというケースも珍しくありません。自然災害の恐怖は被災した方にしかわかりませんが、「うちは関係ないや」とは思わずに、有事に備えて万全の対策をするようにして下さい。自然災害はいつどこで起こるか分かりません。急な支出を防ぐためにも、事前に対策を講じることをお勧めします。
実はこうした自然災害による被害は、火災保険で補償されます。もちろん、契約内容にもよりますが、基本的には台風や竜巻、大雪、豪雨などによる被害は、補償の対象となります。では、実際にどんな被害を受けると、どのくらいの保険金が下りるのでしょうか。まずは、Sさんのケースを見てみましょう。
Sさんのご自宅は昭和56年築の木造2階建て。2018年の2月の大雪で、屋根の一部と雨樋のほとんど破損してしまいました。このまま放っておけば、雨が降っても雨水がきちんと流れ落ちず、庭が水浸しになってしまう恐れがありました。
Sさんは最初、地元の工務店に頼んで修理してもらうつもりでした。早速、連絡して点検に来てもらったところ、思っていたよりも状況はひどく、修理には50万円前後の費用がかかると言われたそうです。春からお子さんが私立大学に進学するタイミングだったこともあり、Sさんには蓄えにあまり余裕がありませんでした。すると、困っているSさんを見た工務店は言いました。
「火災保険に加入されていると思いますが、一度そちらで保険金が下りないか相談してみたらいかがですか?」
Sさんは、工務店に言われるまですっかり忘れていたそうですが、そういえば加入契約の際にそんなことを言われたことを思い出しました。すぐに契約書を確認してみたところ、そこには確かに、「大雪の被害も補償される」と書かれていました。すぎに保険会社に連絡を取ったところ、数日後に被害状況を確認するために担当者が派遣されてきました。担当者によると、大雪で被害を受けたのはSさん宅だけでなく、近所だけでも数十件、地域全体では何百件もあったそうです。
点検の結果、屋根、雨樋の破損はいずれも、大雪が原因だとの結論が出されました。その結果、修理にかかる50万円は、すべてが保険金で賄えることになりました。Sさんはすぐに工務店の修理を依頼したそうです。もちろん、お子さんは予定通り、私立大学に進学しました。
もう一つ事例をご紹介します。少し前のことですが、神奈川県にお住いのTさんは2014年の3月、年初めに降った大雪で被害を受けました。
「朝起きて窓を開けてみたら、カーポートの屋根に穴が開いていました。どうやら、雪の塊か何かが、屋根を突き破ったのだと思います」
すぐに知り合いの工務店に来てもらったところ、念のため家の方も一通り点検した方が良いとのことで、そのまま総点検してもらいました。幸いにも、家自体は無傷で、カーポートだけを修理することになりました。Tさんの場合も、工務店から「火災保険を利用してみてはどうか」とアドバイスを受け、保険会社に問い合わせたところ、30万円の保険金が下りました。
ちなみに、保険には支払い時効というものがあります。その場ですぐに申請しなくても、過去3年以内に受けた被害であると認められれば、保険は適用されます。もし後になって被害に気付いても、そこで諦めずに、保険金が下りるかどうか必ず保険会社に確認するようにして下さい。自然災害の被害でお困りの方は、一度、お近くの全国優良リフォーム会員に相談してみてはいかがでしょうか。
「大雪が降った際に、自宅が被害を受けた。修理をするにも、費用がどれくらいかかるか分からず不安だった・・・」
2年前に北陸地方を襲った「平成30年豪雪」の際に、Sさん宅は大きな被害を受けました。雪の重みで屋根の一部が破損し、雨樋に至っては屋根をほとんどが外れてしまったそうです。果たして、こうした急な事態に遭遇した場合、修理費用はそうやって賄えば良いのでしょうか?「蓄えがないから」といって放置しておくわけにはいきません。間もなく迎える冬に向けた、自然災害対策について取材しました。
最近、世界中で異常気象が発生しています。日本では、毎年のように過去にない規模の大雪や豪雨が降り、その度に各地に大きな被害を与えています。住宅の被害も深刻で、修理に数百万円かかったというケースも珍しくありません。自然災害の恐怖は被災した方にしかわかりませんが、「うちは関係ないや」とは思わずに、有事に備えて万全の対策をするようにして下さい。自然災害はいつどこで起こるか分かりません。急な支出を防ぐためにも、事前に対策を講じることをお勧めします。
実はこうした自然災害による被害は、火災保険で補償されます。もちろん、契約内容にもよりますが、基本的には台風や竜巻、大雪、豪雨などによる被害は、補償の対象となります。では、実際にどんな被害を受けると、どのくらいの保険金が下りるのでしょうか。まずは、Sさんのケースを見てみましょう。
Sさんのご自宅は昭和56年築の木造2階建て。2018年の2月の大雪で、屋根の一部と雨樋のほとんど破損してしまいました。このまま放っておけば、雨が降っても雨水がきちんと流れ落ちず、庭が水浸しになってしまう恐れがありました。
Sさんは最初、地元の工務店に頼んで修理してもらうつもりでした。早速、連絡して点検に来てもらったところ、思っていたよりも状況はひどく、修理には50万円前後の費用がかかると言われたそうです。春からお子さんが私立大学に進学するタイミングだったこともあり、Sさんには蓄えにあまり余裕がありませんでした。すると、困っているSさんを見た工務店は言いました。
「火災保険に加入されていると思いますが、一度そちらで保険金が下りないか相談してみたらいかがですか?」
Sさんは、工務店に言われるまですっかり忘れていたそうですが、そういえば加入契約の際にそんなことを言われたことを思い出しました。すぐに契約書を確認してみたところ、そこには確かに、「大雪の被害も補償される」と書かれていました。すぎに保険会社に連絡を取ったところ、数日後に被害状況を確認するために担当者が派遣されてきました。担当者によると、大雪で被害を受けたのはSさん宅だけでなく、近所だけでも数十件、地域全体では何百件もあったそうです。
点検の結果、屋根、雨樋の破損はいずれも、大雪が原因だとの結論が出されました。その結果、修理にかかる50万円は、すべてが保険金で賄えることになりました。Sさんはすぐに工務店の修理を依頼したそうです。もちろん、お子さんは予定通り、私立大学に進学しました。
もう一つ事例をご紹介します。少し前のことですが、神奈川県にお住いのTさんは2014年の3月、年初めに降った大雪で被害を受けました。
「朝起きて窓を開けてみたら、カーポートの屋根に穴が開いていました。どうやら、雪の塊か何かが、屋根を突き破ったのだと思います」
すぐに知り合いの工務店に来てもらったところ、念のため家の方も一通り点検した方が良いとのことで、そのまま総点検してもらいました。幸いにも、家自体は無傷で、カーポートだけを修理することになりました。Tさんの場合も、工務店から「火災保険を利用してみてはどうか」とアドバイスを受け、保険会社に問い合わせたところ、30万円の保険金が下りました。
ちなみに、保険には支払い時効というものがあります。その場ですぐに申請しなくても、過去3年以内に受けた被害であると認められれば、保険は適用されます。もし後になって被害に気付いても、そこで諦めずに、保険金が下りるかどうか必ず保険会社に確認するようにして下さい。自然災害の被害でお困りの方は、一度、お近くの全国優良リフォーム会員に相談してみてはいかがでしょうか。