一昔前は、どの家にも必ずと言っていいほどあった和室ですが、最近はすっかり見かける機会が少なくなりました。しかし一方で、“畳の良さ”が再評価されていることを、みなさんはご存知でしょうか？今回はテレビCMなどでもお馴染みの畳メーカー・積水成型工業にお邪魔して、最新の「畳」事情について取材してきました。
畳に対して「古臭い」というイメージを持たれている方も多くいらっしゃると思いますが、最近はオシャレで機能的かつ使い勝手の良い畳が、各メーカーから発売されています。その中で、積水成型工業から発売されている「MIGUSA（ミグサ）」は、色やデザインの種類が豊富な上、畳特有の弱点をすべて克服した商品として、特に大きな注目を集めています。
そもそも畳の弱点とは何でしょうか？真っ先に頭に思い浮かぶのは色褪せです。一般的な畳は、天然のイ草を編んで作られています。そのため、使っているうちにどうしても、経年や日焼けによって色が褪せてしまいます。常に青々とした状態を保とうと思ったら、2、3年ごとに表替えをするしかありません。当然、お金がかかります。数年に一度のこととはいえ、家計にとっては大きな出費です。
また、ダニやカビが発生する点も、畳の大きな弱点です。もちろん、部屋の換気さえきちんとしていれば何ら問題はありませんが、最近の家は昔と比べて気密性が高いため、室内に湿気が溜まりやすい傾向があります。そもそも、「うちは夫婦共働きなので、日中に部屋の換気をするのが難しい」という家庭も多いのではないでしょうか。和室の換気をしばらくしてないという方は、今すぐ畳を確認してみて下さい。もしかしたら、すでにダニやカビが発生しているかもしれません。
最近は、小さなお子さんの健康管理に対する意識がとりわけ高くなっているため、これら畳の弱点が必要以上にクローズアップされがちです。また、日本人のライフスタイルの変化や核家族化も影響し、和室の必要性も薄れました。その結果、昔よりも和室を見る機会は激減してしまいました。
しなしながら、畳ならではの優れた特徴も沢山あります。よく言われるのは、
「夏に涼しくて、冬暖かい」
「そのまま寝転がることができる」
「赤ちゃんのおむつ替えに便利」
などです。これらは畳ならではのもので、フローリングの床では決して味わうことはできません。そこで、和室そのものは必要なけれど、畳の良さやテイストを少しでも取り入れようと、リビングの一角に畳を使った小上がりやコーナーを作るご家庭が増えています。「MIGUSA」は、こうしたニーズに応えた最新の畳なのです。
それでは、「MIGUSA」のどこがすごいのか見ていきましょう。
●見た目や肌風合い、肌触り
ポリプロピレンと無機材料で作られていますが、質感は天然のイ草で作られた畳そのもの
●耐久性
経年や日焼けによって色褪せることがほとんどないため、基本的に表替えは必要ありません。理論上は、20年使ってもほとんど劣化しないそうです。汚れにも強く、コーヒーなどをこぼしてもほぼ100%拭き取ることができます。また、重いものを引きずったときにできる毛羽立ちもないので、洋式の家具なども置けます。
●衛生面
カビやダニのエサになる有機物が含まれていないため、常に清潔な状態で使うことができます。シックハウス症候群の原因とされるホルムアルデヒドなどの有害物質も放出しないため、お子さんを寝かせておいても安心です。日本アトピー協会も、数ある畳製品の中で唯一、推薦品としてお墨付きを与えています。
●デザイン性
単色や柄物など、60種類以上のバリエーションをラインナップ。従来の畳にはなかった“畳を選ぶ楽しさ”を味わうことができます。和の空間にはもちろん、デザインによっては洋風の部屋にも合わせることができます。畳のイメージが大きく変わるはずです。
●施工性
畳表と埋め込み式、置き敷きの3タイプ。1枚当たりの重さは4.2㎏。一般的な畳よりも軽いため、女性でも容易に持ち運ぶことができます。
畳は古臭いどころか、今やオシャレな空間づくりに欠かせないアイテムになりつつあります。従来の畳の弱点を解消した最新の畳で、理想の部屋を作ってみてはいかがでしょうか？ご興味がある方は、お近くの全国優良リフォーム会員にお問い合わせ下さい。
