熱の7割は窓から侵入
「毎日エアコンを使っていたら、電気代がとんでもない金額に・・・」
「いくら温度を下げてもなかなか涼しくならなくて困っている」
35度以上の猛暑日が続いた今年の夏。一日中エアコンを付けっぱなしで過ごした結果、高額な電気代を請求されて困ったという方は多いはずだ。しかし、電気代が予想以上に高くなってしまった原因は、エアコンを使い過ぎたことだけにあるわけではない。同じような使い方をしても、電気代がそれほど高くならないケースもある。この差は、“窓の断熱性能”の違いによって生まれる。
実は「窓」は、壁や天井よりも外部の熱の影響を受けやすい。(一社)日本建材・住宅設備産業協会によると、夏場に外から家の中に入ってくる熱は、7割強が窓から侵入してくるという。いくらお金をかけて天井や壁の断熱性能を高めても、その効果は窓の断熱性能を上げた場合と比べると、半分にも満たない。冬も同様で、屋内から外部に放出される熱のうち壁や天井を経由するものは4割程度。約6割は窓から出ていってしまっている。省エネ性能を高めるためには、何よりもまず、窓をどうにかしなければならないということが、この数字からも明らかだ。
既設住宅の8割が電気代のかかる1枚ガラス
最近の新築住宅には、断熱性と遮音性に優れたペアサッシを使われるケースが多いため、省エネ性能についてはそれほど心配する必要がない。問題は築年の経過した既設住宅だ。LIXILがまとめたデータによると、実に8割以上の建物が、未だに建築当初の1枚ガラスままだという。多くの家庭が、窓の省エネ性能が低いがために、電気代を無駄に多く支払っているというのだ。中にはリフォームされた住宅もあるが、断熱工事がされたのは壁や天井だけで、窓はそのままというケースがほとんどだ。なぜ、省エネ効果が最も大きい窓回りのリフォームが放置されてしまうのか。
原因は、水回りや内装などと比べて、窓のリフォームが一般消費者にそれほど認知されていないことにあると考えられる。そもそも窓の省エネ効果を知らないという人も多いはずだ。リフォームしたところで、見た目もそれほど変わらない。おまけに工事が大掛かりで、開口部が狭くなってしまう印象も強い。後回しにされた結果、最後には予算の都合で省かれてしまうことが多いのだ。
一昔前であれば、こうしたネガティブなイメージはあながち間違っていなかったかもしれない。しかし、最近はこうした欠点を改善した商材やリフォーム工法が各メーカーから色々と発売されている。以前と比べると、窓回りのリフォームは身近で、やりやすいものになった。
特にお勧めしたいのは、「カバー工法」と呼ばれる既存の窓枠の上に新しい窓を被せる方法だ。大掛かりな工事を伴わないため、施工時間は短い。窓一つにかかるのはわずか数時間。家中全ての窓に施工しても、数日あれば十分だ。さらにコストパフォーマンスにも優れている。ほとんどの商品は、既設窓のサイズやメーカー、設置場所を問わずに取り付けることができ、また“はめ殺し”の窓を開閉式にすることもできる。カラーバリエーションも豊富で、見た目の仕上がりもオシャレだ。例えばLIXILの「リフレイムプラス」という商品は、築20~40年の住宅の8割以上に対応できる上、他社製の窓枠にも取り付けることができる。
エアコンや床暖房、電気ストーブなど、現代の暮らしの中で冷暖房機器は欠かすことができない。使用頻度以上に電気代が高くなってしまった場合は、まず窓の断熱性能を調べてみることをお勧めする。ご相談はお近くの全国優良リフォーム会員まで。
「毎日エアコンを使っていたら、電気代がとんでもない金額に・・・」
「いくら温度を下げてもなかなか涼しくならなくて困っている」
35度以上の猛暑日が続いた今年の夏。一日中エアコンを付けっぱなしで過ごした結果、高額な電気代を請求されて困ったという方は多いはずだ。しかし、電気代が予想以上に高くなってしまった原因は、エアコンを使い過ぎたことだけにあるわけではない。同じような使い方をしても、電気代がそれほど高くならないケースもある。この差は、“窓の断熱性能”の違いによって生まれる。
実は「窓」は、壁や天井よりも外部の熱の影響を受けやすい。(一社)日本建材・住宅設備産業協会によると、夏場に外から家の中に入ってくる熱は、7割強が窓から侵入してくるという。いくらお金をかけて天井や壁の断熱性能を高めても、その効果は窓の断熱性能を上げた場合と比べると、半分にも満たない。冬も同様で、屋内から外部に放出される熱のうち壁や天井を経由するものは4割程度。約6割は窓から出ていってしまっている。省エネ性能を高めるためには、何よりもまず、窓をどうにかしなければならないということが、この数字からも明らかだ。
既設住宅の8割が電気代のかかる1枚ガラス
最近の新築住宅には、断熱性と遮音性に優れたペアサッシを使われるケースが多いため、省エネ性能についてはそれほど心配する必要がない。問題は築年の経過した既設住宅だ。LIXILがまとめたデータによると、実に8割以上の建物が、未だに建築当初の1枚ガラスままだという。多くの家庭が、窓の省エネ性能が低いがために、電気代を無駄に多く支払っているというのだ。中にはリフォームされた住宅もあるが、断熱工事がされたのは壁や天井だけで、窓はそのままというケースがほとんどだ。なぜ、省エネ効果が最も大きい窓回りのリフォームが放置されてしまうのか。
原因は、水回りや内装などと比べて、窓のリフォームが一般消費者にそれほど認知されていないことにあると考えられる。そもそも窓の省エネ効果を知らないという人も多いはずだ。リフォームしたところで、見た目もそれほど変わらない。おまけに工事が大掛かりで、開口部が狭くなってしまう印象も強い。後回しにされた結果、最後には予算の都合で省かれてしまうことが多いのだ。
一昔前であれば、こうしたネガティブなイメージはあながち間違っていなかったかもしれない。しかし、最近はこうした欠点を改善した商材やリフォーム工法が各メーカーから色々と発売されている。以前と比べると、窓回りのリフォームは身近で、やりやすいものになった。
特にお勧めしたいのは、「カバー工法」と呼ばれる既存の窓枠の上に新しい窓を被せる方法だ。大掛かりな工事を伴わないため、施工時間は短い。窓一つにかかるのはわずか数時間。家中全ての窓に施工しても、数日あれば十分だ。さらにコストパフォーマンスにも優れている。ほとんどの商品は、既設窓のサイズやメーカー、設置場所を問わずに取り付けることができ、また“はめ殺し”の窓を開閉式にすることもできる。カラーバリエーションも豊富で、見た目の仕上がりもオシャレだ。例えばLIXILの「リフレイムプラス」という商品は、築20~40年の住宅の8割以上に対応できる上、他社製の窓枠にも取り付けることができる。
エアコンや床暖房、電気ストーブなど、現代の暮らしの中で冷暖房機器は欠かすことができない。使用頻度以上に電気代が高くなってしまった場合は、まず窓の断熱性能を調べてみることをお勧めする。ご相談はお近くの全国優良リフォーム会員まで。