災害で自宅が損傷、修繕費はどうすればいいの?|住生活を支える新聞株式会社のWebマガジン
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2018.04.30

災害で自宅が損傷、修繕費はどうすればいいの?

災害で自宅が損傷、修繕費はどうすればいいの?
記録的な大雪が発生した今冬は、各地で大きな被害が出ました。家の修理にいくらかかるのか、頭を悩ませている方も多いかと思います。でもご安心下さい。実は大雪で被害を受けた場合の修繕費は、火災保険で補償されることがあります。詳しく紹介させて頂きます。
記録的な大雪で自宅が被害
修繕費の申請は「自然災害鑑定士」にお任せ


 今年ももう4月。各地で桜が開花し始め、世の中はすっかり春らしくなってきました。わずかひと月ほど前に、日本各地が記録的な大雪に襲われたのが嘘のようです。
今回、お話ししたいのは、大雪でお住まいが損壊、もしくは倒壊などの被害を受けた場合に備えについてです。ご存じない方もおられると思いますが、実は雪によるご自宅や建物が被害を受けた場合、その修繕費が火災保険で補償されることがあります。もちろん全部が全部というわけではありませんが、条件を満たせば修理費用の一部を賄うことができます。
 それではどんな条件を満たせば良いのでしょうか。基本的には雪による被害は、概ね補償の対象になる可能性があります。例えば、「積雪による重みで屋根が破損した」「雪で建物がつぶれた」などです。おそらく雪による被害のほとんどは、このどちらかになると思いますが、最終的に保険金が下りるかどうかは損害額、言い換えると修繕した場合にどのくらいの費用がかかるかにもよって判断されるようです。雪によって屋根の一部が破損したものの、修理費用が数万円で済んでしまう場合、保険金は下りないケースが多いようです。一方、建物が倒壊した場合は、残骸の撤去から建て直しまでに相当な費用がかかりますので、保険金がおりる可能性は非常に高いようです。
 まずみなさんがなさるべきことは、加入されている火災保険の内容の確認です。雪による被害が補償対象になっているのかはもちろん、その対象物についてもきちんと見ておく必要があります。ありがちなのが、建物本体は補償されているのに、車庫や物置などの付属物が保証されていないというケースです。この場合、車庫や物置が雪で破損しても、当然ながら保険で修繕費を賄うことはできません。

保険申請には建築や不動産知識も必要

 ただ、破損した箇所を直すのにどのくらいの費用がかかるのか、また、修繕に保険を利用した方が良いのかの判断は、素人ではなかなか判断できません。また、今後に備えて、今から火災保険に加入する場合、どの保険会社のどんな保険商品を選べば良いのかもなかなか判断がつきません。そうしたお困りごとがある場合は、まずはお近くの「自然災害鑑定士」にご相談下さい。建築や不動産の知識をもった彼らであれば、最適な保険商品のご紹介から保険申請手続きまで、自然災害による建物被害に関して、総合的にサポートしてくれます。もしもお近くで自然災害鑑定士が見つからない場合は、全国優良リフォーム会員にご相談下さい。
 今からでも遅くはありません。もしもの場合に備えて、改めて火災保険の見直しをされてみてはいかがでしょうか。