時間が経てば経つほど増す味わい
レトロ感とオシャレさを兼ね備えたレンガの家は、誰もが憧れる住宅デザインの一つです。今回は、お自宅の外壁をレンガ風の外観にリニューアルする方法についてまとめました。
リニューアルについて説明する前に、まずレンガの能力について説明したいと思います。レンガは単に見た目にオシャレで趣があるだけでなく、さまざまな能力を兼ね備えています。その一つが断熱性です。粘土に砂や泥などを混ぜて作ったレンガは、熱を伝えにくい性質を持っています。そのため、家の省エネ性能を高めるのに、適した外装材だと言えます。また、表面にあるたくさんの小さな孔は、調湿の働きをします。外の湿度に応じて、自然に水分を吸収・放出しながら、室内を心地よい状態に保ってくれます。また、耐久性に優れ、古くなればなるほど味わいが増していくため、定期的な塗装や貼り換えなどがいらず、環境にも優しいです。
もちろん、いくつか弱点もあります。まず、重量があるため、施工がかなり大変です。施工技術も必要なため、どの業者でも手軽に扱えるものではありません。また、施工方法にもよりますが、サイディングの外壁などに比べて施工時間が長く、費用も高くなりがちです。
では、具体的なリニューアル方法についてです。レンガ外壁の施工方法は主に2つあります。まずはレンガ積みです。おそらくほとんどの方が、レンガの外壁と言われて想像するのはこちらだと思います。レンガを下から一つ一つ積み重ねていきますが、その際、崩れるのを防ぐために内部に鉄筋を通します。また、既存の壁に負担がかからないようにするため、施工時にはレンガ壁と既存壁の間に、もう一枚新しい壁を作るのが一般的です。既存の壁にそのまま取り付けるわけではないので、窓や扉はレンガの幅だけ奥まった感じになります。
雨水などが侵入しないように、付帯部分もきちんと工事しなければなりません。
もう一つ、スライスレンガを使った外壁があります。これは薄くカットしたレンガを使って外壁を作る方法です。施工方法には「乾式」と「湿式」の2種類あります。「乾式」は、既存壁に取り付けたボード上のレールに沿ってレンガを並べ、目地をモルタルで埋めていきます。レールがあるためレンガがずれることなく規則的に並べられるため、仕上がりは非常にキレイです。「湿式」はレールを使わず、下地全体に塗布したモルタルの上に直接、薄く切ったレンガを貼り付けていく方法です。「乾式」ほど高い精度でレンガを並べることはできませんが、自然な風合いに仕上がります。レンガで幾何学模様を作ったり、アーチ状に並べたりするのには、こちらの方が適しています。「乾式」「湿式」ともに、レンガ一つ一つの重量は軽く、施工も楽になります。
タイルやサイディングを使った再現も可能
本格的なレンガを使わなくても、レンガの風合いの外壁に仕上げることはできます。一つはレンガ調のタイルを使う方法です。レンガよりも重量はかなり軽くなるため、外壁にかかる負担は相当に軽くなります。
また、雰囲気は本物のレンガやタイルを使うのと比べるとどうしても見劣りしてしまいますが、コストの部分で圧倒的なパフォーマンスを誇るのがレンガ調のサイディングです。遠くから見るとそれほど気になりませんが、近くで見るとサイディングであることは一目で分かってしまいます。ただし、建物への負担もあまりありませんので、雰囲気を味わう分には十分だと言えます。
タイルやサイディングは施工業者が多いですが、本物のレンガを使った外壁は特殊な技術が必要なため、地域によっては施工できない場合があります。予算なども含め、まずはお近くの全国優良リフォーム会員にお問い合わせ下さい。
レトロ感とオシャレさを兼ね備えたレンガの家は、誰もが憧れる住宅デザインの一つです。今回は、お自宅の外壁をレンガ風の外観にリニューアルする方法についてまとめました。
リニューアルについて説明する前に、まずレンガの能力について説明したいと思います。レンガは単に見た目にオシャレで趣があるだけでなく、さまざまな能力を兼ね備えています。その一つが断熱性です。粘土に砂や泥などを混ぜて作ったレンガは、熱を伝えにくい性質を持っています。そのため、家の省エネ性能を高めるのに、適した外装材だと言えます。また、表面にあるたくさんの小さな孔は、調湿の働きをします。外の湿度に応じて、自然に水分を吸収・放出しながら、室内を心地よい状態に保ってくれます。また、耐久性に優れ、古くなればなるほど味わいが増していくため、定期的な塗装や貼り換えなどがいらず、環境にも優しいです。
もちろん、いくつか弱点もあります。まず、重量があるため、施工がかなり大変です。施工技術も必要なため、どの業者でも手軽に扱えるものではありません。また、施工方法にもよりますが、サイディングの外壁などに比べて施工時間が長く、費用も高くなりがちです。
では、具体的なリニューアル方法についてです。レンガ外壁の施工方法は主に2つあります。まずはレンガ積みです。おそらくほとんどの方が、レンガの外壁と言われて想像するのはこちらだと思います。レンガを下から一つ一つ積み重ねていきますが、その際、崩れるのを防ぐために内部に鉄筋を通します。また、既存の壁に負担がかからないようにするため、施工時にはレンガ壁と既存壁の間に、もう一枚新しい壁を作るのが一般的です。既存の壁にそのまま取り付けるわけではないので、窓や扉はレンガの幅だけ奥まった感じになります。
雨水などが侵入しないように、付帯部分もきちんと工事しなければなりません。
もう一つ、スライスレンガを使った外壁があります。これは薄くカットしたレンガを使って外壁を作る方法です。施工方法には「乾式」と「湿式」の2種類あります。「乾式」は、既存壁に取り付けたボード上のレールに沿ってレンガを並べ、目地をモルタルで埋めていきます。レールがあるためレンガがずれることなく規則的に並べられるため、仕上がりは非常にキレイです。「湿式」はレールを使わず、下地全体に塗布したモルタルの上に直接、薄く切ったレンガを貼り付けていく方法です。「乾式」ほど高い精度でレンガを並べることはできませんが、自然な風合いに仕上がります。レンガで幾何学模様を作ったり、アーチ状に並べたりするのには、こちらの方が適しています。「乾式」「湿式」ともに、レンガ一つ一つの重量は軽く、施工も楽になります。
タイルやサイディングを使った再現も可能
本格的なレンガを使わなくても、レンガの風合いの外壁に仕上げることはできます。一つはレンガ調のタイルを使う方法です。レンガよりも重量はかなり軽くなるため、外壁にかかる負担は相当に軽くなります。
また、雰囲気は本物のレンガやタイルを使うのと比べるとどうしても見劣りしてしまいますが、コストの部分で圧倒的なパフォーマンスを誇るのがレンガ調のサイディングです。遠くから見るとそれほど気になりませんが、近くで見るとサイディングであることは一目で分かってしまいます。ただし、建物への負担もあまりありませんので、雰囲気を味わう分には十分だと言えます。
タイルやサイディングは施工業者が多いですが、本物のレンガを使った外壁は特殊な技術が必要なため、地域によっては施工できない場合があります。予算なども含め、まずはお近くの全国優良リフォーム会員にお問い合わせ下さい。