大雪で自宅が損壊!修繕費が火災保険で賄えるって本当!?|住生活を支える新聞株式会社のWebマガジン
豆知識

2017.11.20

大雪で自宅が損壊!修繕費が火災保険で賄えるって本当!?

大雪で自宅が損壊!修繕費が火災保険で賄えるって本当!?
大雨、地震、竜巻など、昨今の日本は、相次いで大規模な自然災害に見舞われています。自宅が甚大な被害を受けたという方も多いかと思いますが、その修繕費用はどうされているのでしょうか?
備えあれば憂いなし

 11月になり、今年も残すところあと2ヶ月となりました。日ごとに寒さは厳しさを増し、もうすぐ本格的な冬が到来しそうな気配です。
そんな冬の一番の心配事と言えば雪です。最近は、寒さが厳しい東北や北海道、日本海側だけでなく、首都圏でも記録的な大雪に見舞われることが珍しくなくなりました。2014年2月には、東海、関東、東北地方を大雪が襲い、東京都心部で20年ぶりに積雪20㎝超を記録しました。交通機関はもとより、多くの家屋が甚大な被害を受けたそうです。
最近は世界中至る所で異常気象が発生しています。日本も例外ではなく、いつどんな事態が起こるか分かりません。大雪のシーズンが到来する前に、まずは備えをしっかりしておきましょう。

損害額次第で保険適用対象になる可能性も

 今回、お話ししたいのは、大雪でお住まいが損壊、もしくは倒壊などの被害を受けた場合に備えについてです。ご存じない方もおられると思いますが、実は雪によるお自宅や建物が被害を受けた場合、その修繕費が火災保険で補償されることがあります。もちろん全部が全部というわけではありませんが、条件を満たせば修理費用の一部を賄うことができます。
 それではどんな条件を満たせば良いのでしょうか。基本的には雪による被害は、概ね補償の対象になる可能性があります。例えば、「積雪による重みで屋根が破損した」「雪で建物がつぶれた」などです。おそらく雪による被害のほとんどは、このどちらかになると思いますが、最終的に保険金が下りるかどうかは損害額、言い換えると修繕した場合にどのくらいの費用がかかるかにもよって判断されるようです。雪によって屋根の一部が破損したものの、修理費用が数万円で済んでしまう場合、保険金は下りないケースが多いようです。一方、建物が倒壊した場合は、残骸の撤去から建て直しまでに相当な費用がかかりますので、保険金がおりる可能性は非常に高いようです。
まずみなさんがなさるべきことは、加入されている火災保険の内容の確認です。雪による被害が補償対象になっているのかはもちろん、その対象物についてもきちんと見ておく必要があります。ありがちなのが、建物本体は補償されているのに、車庫や物置などの付属物が保証されていないというケースです。この場合、車庫や物置が雪で破損しても、当然ながら保険で修繕費を賄うことはできません。

保険申請には建築や不動産知識も必要

 ただ、破損した箇所を直すのにどのくらいの費用がかかるのか、また、修繕に保険を利用した方が良いのかの判断は、素人ではなかなか判断できません。また、今から火災保険に加入する場合、どの保険会社のどんな保険商品を選べば良いのかもなかなか判断のつかないところです。そうしたお困りごとがあった際は、お近くの「自然災害鑑定士」にご相談下さい。建築や不動産の知識をもった彼らであれば、最適な保険商品のご紹介から保険申請手続きまで、自然災害による建物被害に関して、トータルでサポートしてくれます。今からでも遅くはありません。もしもの場合に備えて、改めて火災保険の見直しをされてみてはいかがでしょうか。