8/1馳浩文部科学大臣に聞く!!第2弾|住生活を支える新聞株式会社のWebマガジン
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2016.11.16

8/1馳浩文部科学大臣に聞く!!第2弾

8/1馳浩文部科学大臣に聞く!!第2弾
建築業界の職人不足に待った‼
職人研修教育機関の重要性‼

職人の教育カリキュラム・学校教育への提案
 
─現在全国的な職人不足にあります。理由として考えられるのは、1つ目は高齢化による従事者の減少、2つ目は職人に対する地位の低さです。
 建築業界は決して人気のない業種ではありません。ただし、職人は建築士や施工管理士の様な『士』とつくようなものではないため、10年修業した腕のある大工さんであっても、下に見られる傾向にあります。このような環境の中、作り手教育ということでいうと、技術を持った職人が少なくなり、建築業界の職人に就職希望する若者が減少している現状があるので、その問題に産官学が一体になって取り組めないでしょうか?

 日本の産業の特徴であり売りはものづくり産業じゃないですか。建築業や製造業などのものづくりです。その原点は職人の手作業ですね。ここを根絶やしにしてはいけないし、その技術をまさしく継承していくための機関が必要です。
 つまり、高等学校や専門学校や、いわゆる職人大学のような新たな高等教育機関ですね。資格取得できる環境づくり、高等教育にふさわしい教養と技能を身に着けた証しとなる資格、そしてその資格を持った職人技を継承した者が建設作業でものづくり産業の現場に出ていくことが大切だと思う。
 ここはやはり、日本人独特の規律正しさ、技術のレベルの高さ、そして現場監督を中心としてコミュニケーションをとりながらやっていくやり方を、そうやって継承しないといけない。今、日本の職人さん方の労働環境というのは、基本的には請負なんですよ。下請けの、孫請けの、さらに請けてと…。非常に社会的立場は不当に低く見られているというのが私の認識、データ解析です。
 その方々に正当な職人技術を継承できるような教育機関は私は必要だと思っていますし、加えてそこに、日本人だけではなくて、外国人の方も技能研修を受け、あるいは本当にそこで技術を身に着けて自らの国に帰ってそういった技術を伝えていく役割を果たしてもらう。
 日本国内の職人の育成と日本の職人技術の成果を継承する機関は必要だと思っています。
8/1馳浩文部科学大臣に聞く!!第2弾
馳 浩(はせ ひろし)
衆議院議員
【経歴】文部科学大臣・教育再生担当大臣
1961年生まれ 専修大学文学部国文科卒業。
1984年ロス五輪アマレスで出場。
その後、プロレスラーに転身。
1995年参議院議員として初当選。