8/1馳浩文部科学大臣に聞く!!|住生活を支える新聞株式会社のWebマガジン
おすすめ

2016.09.07

8/1馳浩文部科学大臣に聞く!!

8/1馳浩文部科学大臣に聞く!!
東京オリンピックと新国立競技場
サンバに負けない日本人の文化性の高いパフォーマンスを!!
 
今年8月1日、文部科学省の文部科学大臣室を本紙記者が訪問。馳浩文部科学大臣に、建築業界の職人育成や東京オリンピックや新国立競技場の取り組みなどについて質問させていただいた。─2020年の東京オリンピックに向けて、益々これから日本は盛り上がっていくと思いますが、五輪に向けた展望と新しく建設される新国立競技場の特徴について教えてください。
 プロレスしていた私が考えるオリンピックは、日本の最新の映像技術、音響技術、光の技術、それに加えて伝統的な日本舞踊とか、おどり、民謡、そういう複合的な現代的な芸術、古典的な芸能をミックスしたような今までないような演出といったものは考えています。
 やっぱり、そこにアニメが入ってきても面白いですしね。キャラクターが入ってきても面白いですし、子どもたちや世界中の人たちにとってインパクトのある、光と音と踊りと…、サンバには負けないようなですね(笑)、日本人の文化性の高いパフォーマンスができればいいなとは思っています。新国立競技場は2020年7月の3か月前、4月くらいには出来上がって、もちろん聖火台付きで…。確実にオリンピックの開会式、閉会式、また陸上競技、サッカー競技が開催できるようにするのが一点目ですね。
 そして二点目はオリンピックが終わった後。そりゃ、ランニングコストはかかりますよ…。そう考えると、単なる税金で建てて、また運営費に税金をつぎ込むという発想ではなくて、コンソーシアムの方式で、官民あげて新国立競技場の運営、組織、ここにですね、プロフィットセンターとしてこちらの新国立競技場を舞台にイベント、コンサート、展示会などを開いてですね、お金を生み出すプロフィットセンターとしての機能を強化して厚生省方式で組織に運営させていこうと思っています。
 これは一つのオリンピックとパラリンピックの大会のレガシーになりますので…。
 かつてはまたプラスして高校サッカーなんかの聖地ともなっていましたしね。
8/1馳浩文部科学大臣に聞く!!
そういう意味では公的な役割も持たせながら民間の発想で、そしてあの地域は立地条件すごくいいじゃないですか!5つか6つくらい駅があるんですよ、周辺に。
 そうすると、やっぱり集客も、また逆にお客様が帰っていただくにしても、非常に便利な好条件の立地条件であるわけですね。
 そうすると、近隣で商業施設などの合築も考えたりしながら、世界中の人にとっての憧れと思い出の、そして人の集う場所にしていきたい、という風に考えています。
──あくまでも、公共的なこともやりながら商業ベースでもあわせるという…
 そうです!あそこはちょうどね、渋谷区、新宿区、港区の屈折点でもあるんですよ。
 どう考えても災害の時の避難場所にもなりますしね。そういう意味では公的な役割はまずは避難場所もありうるという風な発想も持って運営していきたいと思います。
馳 浩(はせ ひろし)
衆議院議員
【経歴】文部科学大臣・教育再生担当大臣
1961年生まれ 専修大学文学部国文科卒業。
1984年ロス五輪アマレスで出場。
その後、プロレスラーに転身。
1995年参議院議員として初当選。