3年前の被害も保険金でバッチリ補償
「雪の重みで雨樋が割れ落ちてしまった・・・」
「屋根から落ちた雪で、カーポートの屋根に大きな穴が空いた」
2000年代に入って以降、冬には各地で記録的な大雪が観測されています。多くの家屋が被害を受け、中には修理に数百万円かかったというケースもあったそうです。
「自分が住んで場所はそんなに雪が降らないから関係ないや」
そう思う方もおられるかもしれませんが、自然災害はいつどこで起こるか分かりません。むしろ、過去に大きな自然災害に見舞われたことがない地域ほど、実際に自然災害が起こったときの被害は大きくなる傾向にあります。急な出費を防ぐためにも、あらかじめ対策を講じることをお勧めします。今回は、冬に多発する大雪の被害を、火災保険を使って修理した事例をご紹介します。
「火災保険」と聞くと、おそらく多くの方は「火災で建物が被害を受けた場合に保険金がもらえる」と思っているのではないでしょうか?もちろん、それは間違いではありません。しかし実は、火災保険は契約内容によって、台風や竜巻、大雪、豪雨などの自然災害で受けた被害も補償してくれます。名称からは想像しにくいですが、実は火災保険は“万能の保険”なのです。それでは、実際にどんな被害を受けると、どのくらいの保険金が下りるのでしょうか。いくつか事例をご紹介したいと思います。
最初にご紹介するのは、神奈川県厚木市に在住のAさんのケースです。Aさんのご自宅は昭和52年に建てられた木造の2階建てです。2014年の冬に降った大雪で雨樋が壊れてしまったため、火災保険を利用して修理をすることにしました。依頼を受けた工務店の担当者は、現場を確認するためAさん宅を訪ねました。状況は予想していたよりひどく、破損箇所は雨樋全体に及んでいました。
「雨樋の状態がこれだけひどいのであれば、他にも破損している箇所があるかもしれない・・・」
直感的にそう感じた担当者はAさんに対し、万が一のことを考え、この機会に家の総点検をしてみてはどうかと提案しました。すると、担当者が心配した通り、雨樋以外にもいくつか問題点が見つかりました。
「こうしたケースで特に注意しなければならないのが屋根です。屋根の上は地上からでは見えませんので、破損があってもなかなか気付きません。大雨や大雪があった直後などは、できるだけ早いタイミングで点検することをおススメします」
発見されたのは、瓦屋根の接着に使われている漆喰の破損です。すぐに雨漏りするにつながるわけではありませんが、放置しておくと、内部に侵入した雨水によって徐々に屋根が侵食され、いずれ雨漏りが発生します。見つけたら、できるだけ早く処置するに越したことはありません。他にも、瓦の破損がいくつか見つかりました。これらはいずれも、2年前に太陽光パネルを取り付けた際に行った点検では見つからなかったということなので、それ以降に生じたものだと判断できました。担当者は
「雨樋以外のものもまとめて保険金を申請してしまえば、まとめて修理できます」
とAさんに報告しました。ここでAさんには一つの疑問が生じました。雨樋以外にもいくつか破損個所が見つかったものの、それは今回の大雪が原因だったのかは分かりません。それにも関わらず、まとめて保険金を申請することはできるのでしょうか?
ここで注目したいのが、保険の支払い時効です。保険法ではこれを3年と定めています。つまり、被害を受けてから3年以内であれば、保険金はいつでも申請することがえきるのです。Aさんのケースは、2年前の点検では破損がなかったことが確認されているので、破損は3年以内であることが明らかです。当然、保険金の申請は可能でした。結果、修理にかかった約70万円すべてが保険金で賄われることになりました。
今回のケースで重要なのは、雨樋の破損をきっかけに実施した総点検で、いくつもの破損箇所を発見できたことです。いずれも気付かずに放置していたら、被害はもっと大きくなっていたかもしれません。「3年の支払い時効」を最大限に活用し、何かあった場合には他にも故障や破損がないか、まとめて点検するようにしましょう。ご興味のある方はお近くの全国優良リフォーム会員にご相談ください。
「雪の重みで雨樋が割れ落ちてしまった・・・」
「屋根から落ちた雪で、カーポートの屋根に大きな穴が空いた」
2000年代に入って以降、冬には各地で記録的な大雪が観測されています。多くの家屋が被害を受け、中には修理に数百万円かかったというケースもあったそうです。
「自分が住んで場所はそんなに雪が降らないから関係ないや」
そう思う方もおられるかもしれませんが、自然災害はいつどこで起こるか分かりません。むしろ、過去に大きな自然災害に見舞われたことがない地域ほど、実際に自然災害が起こったときの被害は大きくなる傾向にあります。急な出費を防ぐためにも、あらかじめ対策を講じることをお勧めします。今回は、冬に多発する大雪の被害を、火災保険を使って修理した事例をご紹介します。
「火災保険」と聞くと、おそらく多くの方は「火災で建物が被害を受けた場合に保険金がもらえる」と思っているのではないでしょうか?もちろん、それは間違いではありません。しかし実は、火災保険は契約内容によって、台風や竜巻、大雪、豪雨などの自然災害で受けた被害も補償してくれます。名称からは想像しにくいですが、実は火災保険は“万能の保険”なのです。それでは、実際にどんな被害を受けると、どのくらいの保険金が下りるのでしょうか。いくつか事例をご紹介したいと思います。
最初にご紹介するのは、神奈川県厚木市に在住のAさんのケースです。Aさんのご自宅は昭和52年に建てられた木造の2階建てです。2014年の冬に降った大雪で雨樋が壊れてしまったため、火災保険を利用して修理をすることにしました。依頼を受けた工務店の担当者は、現場を確認するためAさん宅を訪ねました。状況は予想していたよりひどく、破損箇所は雨樋全体に及んでいました。
「雨樋の状態がこれだけひどいのであれば、他にも破損している箇所があるかもしれない・・・」
直感的にそう感じた担当者はAさんに対し、万が一のことを考え、この機会に家の総点検をしてみてはどうかと提案しました。すると、担当者が心配した通り、雨樋以外にもいくつか問題点が見つかりました。
「こうしたケースで特に注意しなければならないのが屋根です。屋根の上は地上からでは見えませんので、破損があってもなかなか気付きません。大雨や大雪があった直後などは、できるだけ早いタイミングで点検することをおススメします」
発見されたのは、瓦屋根の接着に使われている漆喰の破損です。すぐに雨漏りするにつながるわけではありませんが、放置しておくと、内部に侵入した雨水によって徐々に屋根が侵食され、いずれ雨漏りが発生します。見つけたら、できるだけ早く処置するに越したことはありません。他にも、瓦の破損がいくつか見つかりました。これらはいずれも、2年前に太陽光パネルを取り付けた際に行った点検では見つからなかったということなので、それ以降に生じたものだと判断できました。担当者は
「雨樋以外のものもまとめて保険金を申請してしまえば、まとめて修理できます」
とAさんに報告しました。ここでAさんには一つの疑問が生じました。雨樋以外にもいくつか破損個所が見つかったものの、それは今回の大雪が原因だったのかは分かりません。それにも関わらず、まとめて保険金を申請することはできるのでしょうか?
ここで注目したいのが、保険の支払い時効です。保険法ではこれを3年と定めています。つまり、被害を受けてから3年以内であれば、保険金はいつでも申請することがえきるのです。Aさんのケースは、2年前の点検では破損がなかったことが確認されているので、破損は3年以内であることが明らかです。当然、保険金の申請は可能でした。結果、修理にかかった約70万円すべてが保険金で賄われることになりました。
今回のケースで重要なのは、雨樋の破損をきっかけに実施した総点検で、いくつもの破損箇所を発見できたことです。いずれも気付かずに放置していたら、被害はもっと大きくなっていたかもしれません。「3年の支払い時効」を最大限に活用し、何かあった場合には他にも故障や破損がないか、まとめて点検するようにしましょう。ご興味のある方はお近くの全国優良リフォーム会員にご相談ください。