重さはコンクリートのブロック塀のわずか3分の1
「“これ”を塗布した発泡スチロールは、10m先で100㎏爆弾を落としても割れないほど頑丈になる」
この話をそのまま鵜呑みにする人が、果たしてどれだけいるだろうか?おそらくほんとの人は「何をしようが所詮は発泡スチロール。近距離で爆弾が爆発して壊れないわけがない」と思うはずだ。ところが、これは決して嘘ではない。正真正銘、本当の話だ。“これ”とは、アメリカに本社を構えるライノライニングス社の日本総代理店、ライノジャパン(東京都新宿区)が販売するポウレリアと呼ばれる樹脂化合物を使った防水・耐熱・防食塗装材だ。同社はこの優れた塗装材を塗布した発泡スチロール製のブロック塀「シールドウォール」の販売を来年にスタートさせる。どんな製品なのか、本紙が独占取材した。
「シールドウォール」は軽さと頑丈さを兼ね備えた外構用の建築資材だ。発泡スチロール製なのだから軽くて当たり前なのだが、横90㎝、高さ250㎝、厚さ13㎝のブロックでわずか2㎏程の重さしかない。表層に壁面仕上げ用のモルタルを施工した場合でも、せいぜい5㎏程度だ。これは、一般的なコンクリート製のブロックのわずか3分の1の重さだ。しつこいようだが、とにかく軽い。
当然、軽くて持ち運びがしやすいため施工も早い。工期が短い分、かかるコストも、コンクリート製のブロックを使って壁を作るよりも安い。あくまでも一般な相場だが、コンクリート製のブロック塀は20㎡施工するのに80万円~かかる。一方で「シールドウォール」は70万円弱だ。わずか10万円と思うことなかれ。建築資材の価格が高騰している昨今の情勢を鑑みれば、この差は数字以上に大きいことが分かるはずだ。
また、「シールドウォール」は頑丈さも際立っている。冒頭でも述べたように、近くで爆弾が爆発したくらいではビクともしない。もう少し分かりやすい事例を挙げると、某大手ネット通販会社の物流倉庫では、大型のトラックが頻繁に行き来しても床が劣化しないように、ポウレリアを塗布しているそうだ。
「シールドウォール」はどんな場所に使うのがおススメなのか?ライノジャパンが強く推しているのは学校の外構だ。その理由について緒方修一社長は次のように話す。
「2018年6月に、大阪の高槻市で起きた事故を覚えているでしょうか?震度6弱の地震で小学校のコンクリートのブロック塀が倒れ、登校中だった女児が下敷きになって亡くなりました。非常に痛ましい出来事でした。倒れたブロック塀の重さは12t以上あったそうです。我々は同じような事故が二度と起きないように、全国の学校にあるブロック塀を『シールドウォール』にリニューアルしていきたいと考えています。『シールドウォール』はかなり軽量なので、例え倒れて人が下敷きになっても、よほどのことがない限り、命を落とす危険性はありません」
もちろん、学校以外の場所でも利用価値は高い。「シールドウォール」は表層部分にジョリパットを塗布してさまざまな色や模様を表現できるため、美容室や洋食店、雑貨屋など、小洒落た建物の外構に使っても非常に見栄えが良い。カラーのバリエーションは200色以上もあるそうだ。無機質で冷たいイメージのブロック塀よりも使い勝手はよいはずだ。
また、“フェンス”のカテゴリーに分類される製品のため、コンクリートのブロック塀のよりも高くすることができる。耐用年数は20年。表面はポリウレアによってしっかりコーティングされているため、コケが根を張って繁殖する心配もない。きちんと手入れさえしていれば、美観をいつまでも保つことができる。
「重い」「施工が大変」等、従来のブロック塀のイメージを変えた「シールドウォール」。本稿でご興味を持たれた方は、お近くの全国優良リフォーム会員にお問い合わせ下さい。
「“これ”を塗布した発泡スチロールは、10m先で100㎏爆弾を落としても割れないほど頑丈になる」
この話をそのまま鵜呑みにする人が、果たしてどれだけいるだろうか?おそらくほんとの人は「何をしようが所詮は発泡スチロール。近距離で爆弾が爆発して壊れないわけがない」と思うはずだ。ところが、これは決して嘘ではない。正真正銘、本当の話だ。“これ”とは、アメリカに本社を構えるライノライニングス社の日本総代理店、ライノジャパン(東京都新宿区)が販売するポウレリアと呼ばれる樹脂化合物を使った防水・耐熱・防食塗装材だ。同社はこの優れた塗装材を塗布した発泡スチロール製のブロック塀「シールドウォール」の販売を来年にスタートさせる。どんな製品なのか、本紙が独占取材した。
「シールドウォール」は軽さと頑丈さを兼ね備えた外構用の建築資材だ。発泡スチロール製なのだから軽くて当たり前なのだが、横90㎝、高さ250㎝、厚さ13㎝のブロックでわずか2㎏程の重さしかない。表層に壁面仕上げ用のモルタルを施工した場合でも、せいぜい5㎏程度だ。これは、一般的なコンクリート製のブロックのわずか3分の1の重さだ。しつこいようだが、とにかく軽い。
当然、軽くて持ち運びがしやすいため施工も早い。工期が短い分、かかるコストも、コンクリート製のブロックを使って壁を作るよりも安い。あくまでも一般な相場だが、コンクリート製のブロック塀は20㎡施工するのに80万円~かかる。一方で「シールドウォール」は70万円弱だ。わずか10万円と思うことなかれ。建築資材の価格が高騰している昨今の情勢を鑑みれば、この差は数字以上に大きいことが分かるはずだ。
また、「シールドウォール」は頑丈さも際立っている。冒頭でも述べたように、近くで爆弾が爆発したくらいではビクともしない。もう少し分かりやすい事例を挙げると、某大手ネット通販会社の物流倉庫では、大型のトラックが頻繁に行き来しても床が劣化しないように、ポウレリアを塗布しているそうだ。
「シールドウォール」はどんな場所に使うのがおススメなのか?ライノジャパンが強く推しているのは学校の外構だ。その理由について緒方修一社長は次のように話す。
「2018年6月に、大阪の高槻市で起きた事故を覚えているでしょうか?震度6弱の地震で小学校のコンクリートのブロック塀が倒れ、登校中だった女児が下敷きになって亡くなりました。非常に痛ましい出来事でした。倒れたブロック塀の重さは12t以上あったそうです。我々は同じような事故が二度と起きないように、全国の学校にあるブロック塀を『シールドウォール』にリニューアルしていきたいと考えています。『シールドウォール』はかなり軽量なので、例え倒れて人が下敷きになっても、よほどのことがない限り、命を落とす危険性はありません」
もちろん、学校以外の場所でも利用価値は高い。「シールドウォール」は表層部分にジョリパットを塗布してさまざまな色や模様を表現できるため、美容室や洋食店、雑貨屋など、小洒落た建物の外構に使っても非常に見栄えが良い。カラーのバリエーションは200色以上もあるそうだ。無機質で冷たいイメージのブロック塀よりも使い勝手はよいはずだ。
また、“フェンス”のカテゴリーに分類される製品のため、コンクリートのブロック塀のよりも高くすることができる。耐用年数は20年。表面はポリウレアによってしっかりコーティングされているため、コケが根を張って繁殖する心配もない。きちんと手入れさえしていれば、美観をいつまでも保つことができる。
「重い」「施工が大変」等、従来のブロック塀のイメージを変えた「シールドウォール」。本稿でご興味を持たれた方は、お近くの全国優良リフォーム会員にお問い合わせ下さい。