なぜお金がないのか?理由は2つ
私のところにも多くの方が相談に来られます。何の相談かというと、ほとんどが「お金を貸してください」です。お金に詰まる理由は二つ、「突発的理由」と「継続的理由」です。
突発的理由は、仕事は順調に推移していたが、たまたま取引先の一社が倒産してしまい、お金が回らなくなったというようなケースです。このような場合、その会社との取引量が5割を超えていると、代わりとなる取引先の開拓にも時間がかかると推測されることから、立ち直る前に連鎖倒産してしまう可能性を考えなければなりません。逆に、不良債権先の取引シェアが30%以下であれば、今回の件がなければ会社は順調に推移していたと考えられるため、投資や融資、M&Aの対象となります。今回のような、新型コロナウイルスの影響で中国からの商材が入荷しないため売上が上がらないというケースも、突発的な理由にあたります。
一方、継続的理由で詰まるのは、今まで薄利で仕事をしていたことが原因であることが多いです。会社の構造的に、固定費や間接経費の占める割合が多く、体質的に利益が少なかったというのがそれにあたります。このような会社の社長に会うと必ず言われることがあります。
「仕事はたくさんあって忙しいのです」
「だから今月末の支払いだけ乗り越えたら大丈夫です」
確実な倒産予備軍です。仕事が多いのに儲からないということは、今のビジネスモデルがすでに崩壊しているということになります。それを理解していない経営者にお金をいくら投資しても、すぐに消えてしまいます。
このような場合の経営指南は、間接経費と固定資産経費を一度すべて見直して極限まで絞ったうえで、収益の上がるところにすべての資源と金銭投資をして立て直すという作業になります。
とはいえ、「今月末のお金がない」と言っているときに、数カ月先の収益など計算している暇はないという方もいると思います。金融機関から融資を受けられれば一番良いのですが、現在のようなコロナウイルスによる不景気の場合などは、そもそも銀行も要注意先にプロパーでお金を出してくれません。
そこで、当社のような投資会社に出資や投資を求めてこられます。当然、銀行も見放した先ですから、担保も抵当が取られていたり、社長もすでにたくさん借りていたりすることがほとんどです。しかし、投資会社は一見潰れそうな会社でもお金を投資する場合があります。
例えば、その会社が顧客をたくさん持っている場合です。顧客名簿や取引先名簿は、実は想像以上に価値があることがあります。同業者からすれば、それだけの顧客の口座を作ったり、信用を作るためには、たくさんの営業費用をかけなければなりません。それが、名簿を買うことで時間をかけずにまとめて手に入るわけですから、当然、それに対する投資はします。銀行には評価されない点ですが、投資会社はそうした顧客名簿を財産として値踏みします。
また、自社ビルや収益マンション・ビルなどがある場合、それらはすでに既に1番抵当・2番抵当ともに銀行に押さえられていることが多いです。銀行は資産に対して担保を取りますが、投資会社は資産に対する運用益に対して投資をしますので、たくさん抵当が付いていても投資をすることが多々あります。
人やノウハウに対して投資をすることもあります。他社にないノウハウを持っている場合は、そのノウハウを担保に投資をする場合もありますし、FCの本部という権利に対しての投資、また特殊な技術を持っている職人が多い会社では、職人に対して投資をする場合もあります。
今回の新型コロナウイルスのような、突発的な事態に準備をしていたという企業などありません。また、こういうときに銀行は融資してくれません。諦める前に、私たちのような投資会社に投資やM&Aの相談をしてみるのはいかがでしょうか。
社員を路頭に迷わす前に、経営者はすべての方法を早めに模索する必要があります。それでもダメな場合は、早めに会社の整理を考えるべきです。もがくことが悪いこととは言いません。中には、まだ復活できると思って金策に奮闘される社長もいますが、借入先を増やしたり、社員の給料を遅延させたり、仕事の受注を中途半端に残してしまうと、かえって被害を大きくさせてたくさんの人に迷惑をかけることになります。危険だと思ったら、一度プロに相談してみてください。そうすることで視野が広がることもあります
寄稿:起承投資育成株式会社
私のところにも多くの方が相談に来られます。何の相談かというと、ほとんどが「お金を貸してください」です。お金に詰まる理由は二つ、「突発的理由」と「継続的理由」です。
突発的理由は、仕事は順調に推移していたが、たまたま取引先の一社が倒産してしまい、お金が回らなくなったというようなケースです。このような場合、その会社との取引量が5割を超えていると、代わりとなる取引先の開拓にも時間がかかると推測されることから、立ち直る前に連鎖倒産してしまう可能性を考えなければなりません。逆に、不良債権先の取引シェアが30%以下であれば、今回の件がなければ会社は順調に推移していたと考えられるため、投資や融資、M&Aの対象となります。今回のような、新型コロナウイルスの影響で中国からの商材が入荷しないため売上が上がらないというケースも、突発的な理由にあたります。
一方、継続的理由で詰まるのは、今まで薄利で仕事をしていたことが原因であることが多いです。会社の構造的に、固定費や間接経費の占める割合が多く、体質的に利益が少なかったというのがそれにあたります。このような会社の社長に会うと必ず言われることがあります。
「仕事はたくさんあって忙しいのです」
「だから今月末の支払いだけ乗り越えたら大丈夫です」
確実な倒産予備軍です。仕事が多いのに儲からないということは、今のビジネスモデルがすでに崩壊しているということになります。それを理解していない経営者にお金をいくら投資しても、すぐに消えてしまいます。
このような場合の経営指南は、間接経費と固定資産経費を一度すべて見直して極限まで絞ったうえで、収益の上がるところにすべての資源と金銭投資をして立て直すという作業になります。
とはいえ、「今月末のお金がない」と言っているときに、数カ月先の収益など計算している暇はないという方もいると思います。金融機関から融資を受けられれば一番良いのですが、現在のようなコロナウイルスによる不景気の場合などは、そもそも銀行も要注意先にプロパーでお金を出してくれません。
そこで、当社のような投資会社に出資や投資を求めてこられます。当然、銀行も見放した先ですから、担保も抵当が取られていたり、社長もすでにたくさん借りていたりすることがほとんどです。しかし、投資会社は一見潰れそうな会社でもお金を投資する場合があります。
例えば、その会社が顧客をたくさん持っている場合です。顧客名簿や取引先名簿は、実は想像以上に価値があることがあります。同業者からすれば、それだけの顧客の口座を作ったり、信用を作るためには、たくさんの営業費用をかけなければなりません。それが、名簿を買うことで時間をかけずにまとめて手に入るわけですから、当然、それに対する投資はします。銀行には評価されない点ですが、投資会社はそうした顧客名簿を財産として値踏みします。
また、自社ビルや収益マンション・ビルなどがある場合、それらはすでに既に1番抵当・2番抵当ともに銀行に押さえられていることが多いです。銀行は資産に対して担保を取りますが、投資会社は資産に対する運用益に対して投資をしますので、たくさん抵当が付いていても投資をすることが多々あります。
人やノウハウに対して投資をすることもあります。他社にないノウハウを持っている場合は、そのノウハウを担保に投資をする場合もありますし、FCの本部という権利に対しての投資、また特殊な技術を持っている職人が多い会社では、職人に対して投資をする場合もあります。
今回の新型コロナウイルスのような、突発的な事態に準備をしていたという企業などありません。また、こういうときに銀行は融資してくれません。諦める前に、私たちのような投資会社に投資やM&Aの相談をしてみるのはいかがでしょうか。
社員を路頭に迷わす前に、経営者はすべての方法を早めに模索する必要があります。それでもダメな場合は、早めに会社の整理を考えるべきです。もがくことが悪いこととは言いません。中には、まだ復活できると思って金策に奮闘される社長もいますが、借入先を増やしたり、社員の給料を遅延させたり、仕事の受注を中途半端に残してしまうと、かえって被害を大きくさせてたくさんの人に迷惑をかけることになります。危険だと思ったら、一度プロに相談してみてください。そうすることで視野が広がることもあります
寄稿:起承投資育成株式会社