1階空テナントでできるバイク駐車場経営|空室対策|住生活を支える新聞株式会社のWebマガジン
豆知識

2018.01.22

1階空テナントでできるバイク駐車場経営

1階空テナントでできるバイク駐車場経営
個室タイプは高い賃料設定が可能


 ビルの空室対策をご紹介する連載企画。これまでトランクルームやコインランドリーなどをご紹介してきました。今回は1階テナントの空室対策として最近注目を集めているバイクパーキングをご紹介します。
 1階のテナントは比較的人気があるため、空いてしまっても、比較的容易に次の入居者を見つけることができます。ただ、それでも立地や築年数などの関係で、なかなか借り手が見つからないケースがあります。そうした場合に有効なのが、今回ご紹介するバイクパーキングです。
 バイク愛好者は世の中に多くいます。しかし一方で、バイク専用駐車場の数は驚くほど少なく、現状、供給が間に合っていません。だから「ガレージ賃貸」と呼ばれる2階建てで、1階部分にバイクを置くためのスペースを確保した賃貸住宅が話題になり、驚くほど高い賃料で貸し出されたりしています。
 今、バイクパーキングをやることのメリットは3つあります。今もお話ししたように、需要に対して供給が全く足りていません。だから開業してしまえば、比較的早く満室稼働を実現することができます。
 集客は住居や店舗の借り手を探すよりも簡単です。例えばアパート・マンションの借り手を探そうとすると、物件周辺の賃貸仲介会社を1件1件訪問して、客付けを頼んで歩かなければなりません。下手をすれば、2、3駅となりまで足を運ばなければなりません。でもバイクガレージの場合は対象がバイク愛好家ですので、近隣のバイクショップを巡ってチラシを配るだけで、ある程度周知ができます。もちろん賃貸仲介店にお願いする方法もありますが、効率的だとは言えません。
 では、バイク駐車場を開業するのにはどの位の費用がかかるのでしょうか。広さやどんな駐車場にするのかによって、かかる費用はまちまちですが、ラインで場所を区切っただけのシンプルなものだと、看板代や内装費などを合わせても50万円ほどあればできるそうです。別のテナントが決まったときの撤去も非常に楽なので、ある程度期間を限定して行うのも良いかもしれません。
 若干の投資ができるのであれば、ストッパーを設置することをお勧めします。ラインだけだと何かの折にバクが倒れたりして、隣置いてあるバイクを破損させてしまう恐れがあるからです。ストッパーに固定しておけばこうした心配がなくなるので、利用者にも安心です。
 ただ、ラインの駐車場にしろ、ストッパータイプに城、防犯についてはほとんど無防備です。100万円を超えるような高級バイクのユーザーにはなかなか受け入れられないかもしれません。ある程度、幅広いバイクユーザーに利用してもらうには、セキュリティについてもしっかり配慮する必要があります。
 最近、バイクユーザーに特に人があるのは、個室タイプのバイクガレージです。パーティションで造作して個室を作るタイプのものと、コンテナタイプのバイクガレージを持ち込んで設置するものがあります。後者の方が設置は楽ですが、搬入口にある程度広さがないと設置することができません。造作の場合、搬入はある程度柔軟に対応できると思いますが、設置に時間がかかります。どちらも一長一短ありますが、両者とも防犯性能が高いためバイク愛好家の受けは良いようです。投資は多少必要ですが、その分賃料を高くすることができます。
 どんなタイプのバイク駐車場にするかは、立地や周辺で暮らす人々の平均収入などによって変えていく必要があります。低収入層の多い地域では、例えバイク人口が多くても、高い賃料で借りてくれるという人は少ないでしょう。それならば投資を極力抑えた、ラインタイプ、もしくはストッパータイプのバイク駐車場にした方が需要はあるはずです。また、比較的裕福な家庭が多い地域であれば、セキュリティにもしっかり配慮した、個室タイプのバイク駐車場の方が需要はあると思います。
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