闘将野村~弱小企業を一流へと導く新経営理論~(第4回)|著名人|住生活を支える新聞株式会社のWebマガジン
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2020.02.17

闘将野村~弱小企業を一流へと導く新経営理論~(第4回)

闘将野村~弱小企業を一流へと導く新経営理論~(第4回)
現場と社長

 どんな立派な経営者も、現場を3年も離れて社長室だけで仕事をしていると浦島太郎になってしまう。特に今はネットの時代、時代の流れは早く、同じビジネスモデルが3年続かない。常にリニューアルしたり、新しいものをつくり続けたりして成長していく必要がある。
 社長室にいると、社員は良い情報しか社長にあげてこない。社長に現場に出てこられてああだ、こうだ言われるのは面倒だからである。
 逆に会社のことを思って社長の直訴する社員もいるが、現場の悪い話を聞きたがらない社長もいる。本音の部分では、社長もうすうす現状を把握しているから、現状を直視したくないのだ。だが、現場を知ろうとしない社長と心中してくれる社員はいるだろうか?

「どうせ社長は、現場のこと知らないでしょう・・・」

-阪神球団は結局、野村監督の意見を半々くらいは聞いてくれていたのですか?

野村 半々もないね。それで、まぁこんなことしていたら阪神は絶対優勝できないと思い、当時の久万オーナーに会わせてくれって、面会を求めに行ったんだ。

 とにかく阪神は歴代勝てないと監督ばかり代えている。「監督を代えれば強くなるなんて、そんな時代は50年前に終わっていますよ」と。野球もどんどん進化しているから、その時代に合った運営をしていかないと・・・。

そこには、そう淋しそうに語る野村監督がいた・・・。