外壁塗装の疑問にお答えします|住生活新聞 記者の目|住生活を支える新聞株式会社のWebマガジン
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2021.03.22

外壁塗装の疑問にお答えします

外壁塗装の疑問にお答えします
湿度が低くて塗料が乾きやすい春は「外気塗装」に適したシーズンって本当!?

「外壁の塗り替えを考えているのだけれど、何月頃にやるのが一番良いのか教えて欲しい」

たまに読者からこうした質問を受けることがあります。確かに、どの季節が最も外壁塗装に適しているのか分かりませんよね?塗装会社は季節に関係なくいつでも営業していますし、雨の多い梅雨でも、塗装工事をやっている現場はよくみかけます。今回は、外壁塗装の時期について考えてみました。

 陽気な日が増えてきました。春は比較的雨が少なく、暖かい日も多いことから、外壁塗装に適した季節だと言われますが、これは本当でしょうか?都内の外壁塗装専門会社に聞いたところ、確かに雨の日が続く梅雨や暑い夏、会向く雪が降ることもある冬よりは、断然、塗装に適しているそうです。ただし、春以外は塗装に適していないのかと言えば決してそうではなく、きちんと手順や注意点を守りさえすれば、塗装は可能だということでした。春が良いとされるのは、塗装に適した条件が揃いやすいためだそうです。それでは、春に外壁塗装を行うメリットとは何なのでしょうか?順番に見ていきたいと思います。
 春の良いところは、何と言っても、他の季節と比べて天候が安定しているところです。晴れの日が多く、それでいて暑すぎず、極端に寒くなることもあまりありません。そのため、スケジュールが立てやすく、それでいて計画が大きく狂うようなこともありません。これが雨の多い梅雨だとどうなるのでしょうか?雨が降ると塗装はできませんから、作業は延期となります。それが1日、2日とかであれば、多少突貫工事をすれば取り戻すことができますが、それ以上となると、スケジュール自体を後ろ倒しにしていかなければならなくなります。ひどいときには1週間以上、スケジュールがずれることもあります。もちろん、業者サイドは季節条件を踏まえて、数日余裕をもたせてスケジュールを組んでいます。しかし、自然現象を完全に予測することはできませんから、ときには想定以上に雨が続くこともあります。そうなれば、工事が終わることを前提で考えていた予定を変更しなければならなくなります。例えば、「塗装工事が終わるのを見届けて旅行に行く」といった場合も、雨のせいでスケジュールがずれ込んでしまったら、変更せざるを得ません。春はこうしたリスクが少ない季節だというわけです。
 春は、塗料の乾燥に適した季節でもあります。一般的な塗料の場合、乾燥に適した気温は15度から25度前後だと言われています。春は気温の面では、まさにこの条件にピッタリです。また、湿度も75%を超えることがあまりなく、雨が降ってもせいぜい60%を超えるか超えないかくらいと、乾燥に支障をきたしません。
 以上のことを考えると、春は外壁塗装におススメの季節だと言えます。ただ逆に、春は注文が殺到するため、予約が取りにくいという面もあります。逆に梅雨や夏は、春と比べると予約は取りやすい傾向にあります。スケジュールに余裕がある分、いろいろな面で融通も利きやすく、費用面の相談にも応じてもらいやすいです。急ぎで工事を頼みたいという場合には、あえて春を避けるのも一つの手です。
 また、特に急ぎということでないのであれば、春と気候的な条件が近い、秋に工事をするのが良いかもしれません。
いずれにせよ、春はいろいろな面で外壁塗装に適した季節ではあることは間違いありませんが、先程も増えれたように、他の季節が駄目だという事でもありません。きちんと手順を踏んで注意点を守って作業をしさえすれば、一年中、いつでも塗装は可能です。中には仕上がりが不安だという方もいらっしゃるかもしれませんが、技術がしっかりしている業者に頼みさえすれば、それも問題ありません。外壁塗装を検討したい、あるいは費用等について詳しく知りたいという方は、一度、お近くの全国優良リフォーム会員に相談してみることをおススメめします。