DMMオンラインサロン(第2回)~M&Aの成功者とは~|コラム|住生活を支える新聞株式会社のWebマガジン
豆知識

2022.12.12

DMMオンラインサロン(第2回)~M&Aの成功者とは~

DMMオンラインサロン(第2回)~M&Aの成功者とは~
営業トークに騙されるな!甘い言葉で勧誘するのは常套手段

 前号からスタートした本コーナー。今回から実例を交えながら、一般のメディアが決して取り上げることのないM&Aの真実について解説していきたいと思います。

【例】M&Aで念願だった小料理屋を購入してみました。
M&Aのメリット
M&Aの目的は利益を上げることだ。

「会社を大きくしたい」
「新しいことをやるための時間を買いたい」
「ノウハウを買いたい」
「会社を辞めて社長になりたい」

夢を叶えたいと思うのは人それぞれである。
 子供の頃から小料理屋をやりたかったのであれば、仕入先・従業員・不動産賃貸契約・商標・顧客・内装・歴史を引き継ぐことができます。一から店舗探し・集客・税理士・・・と探していては時間がかかります。それができあがっている会社であれば、時間を買うという意味でも安いかもしれません。また、銀行は歴史の浅い会社には融資をしてくれません。M&Aだから、昔からの夢だった小料理屋を簡単に始められるのです。自分の夢が叶ったという点では成功者なのです。

PMI ポスト・マージャー・インテグレーション
(1)経営統合(理念・戦略、マネジメントフレームの統合)
(2)業務統合(業務・インフラや人材・組織・拠点の統合)
(3)意識統合(企業風土や文化の統合)

 テレビやメディアで紹介するのはM&Aでお店を購入するところまでです。なぜなら、TVは購入者=成功者という構図を見せたいからです。その後のことを語ることはありません。では、その後、このお店はどうなったのでしょうか?期待していたアルバイトは辞め、先代の店主についてきたお客様はお店に来なくなり、まだ人間関係のできていない仕入れ先からは仕入れが少なくなるのであればと値上げされ、売上が右肩下がりになったことで銀行には「所詮、素人経営者だから失敗したのだろう」とつなぎ融資を断られ、寝ずにチラシ配りや仕込みをしても毎日仕込んだ料理を捨てる日々が続きました。しかもさらに追い打ちをかけるように、税務署からは過去の売上で脱税が認められると指摘され、以前の店主の分だから関係ないと言っても追徴課税を取られ、お店を始める前に友人に借りた800万円の返済ができなくなり、連帯保証人になてもらった妻には罵倒された末に離婚、近所の人からは『あの店、すぐに閉店したよね』と言われ、最後は夜逃げ同然で姿をくらますことになってしまいました。

「何でサラリーマンを辞めて、夢を追いかけてしまったのだろう・・・」

たったの1年で、すべては幻だったと気づくのでした。

こんな現実も多いことを理解して購入して欲しい。一体、どこで間違ってしまったのだろうか?

(プロフィール)
藤田精(ふじた・たくみ)
M&A・不動産・経営コンサルタント。現在、DMMのオンラインサロンで『M&A買収王と組む 営業利益1億円を目指す 投資・経営サロン』を運営中。著者「闘将野村 弱小企業を一流へと導く新経営論」(幻冬舎)。2022年、NHKで M&A の買収王としてテレビで紹介される。2021 年は、1 年間で 11 社約 50 億円の購入実績があり、毎年投資予算100 億円を目標に買収と事業承継・経営支援を行っている。
(サロン概要)
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