知らないと損する、賢い補助金制度の使い方|コラム|住生活を支える新聞株式会社のWebマガジン
豆知識

2022.03.21

知らないと損する、賢い補助金制度の使い方

知らないと損する、賢い補助金制度の使い方
寒さの原因だった窓を、補助金を使って二重窓に!

 国や自治体は、「省エネ」や「高齢者対応」など、一定の条件を満たしたリフォーム工事に対して補助金を出しているのをご存知でしょうか?中には他の制度との併用が可能なものもあり、総額で100万円近くがもらえるケースもあります。補助金制度を使ったリフォーム事例をご紹介したいと思います。

 最初にご紹介するのは、大阪市内にある玉木啓介さん(仮名)さんのリフォーム事例です。玉木さん宅は木造2階建ての戸建住宅で、リフォーム当時の築年数は35年。きちんと手入れを行ってきていたため、年数の割に建物はしっかりしていました。しかし、そんな玉木邸にも一つ悩みがありました。実は窓が1枚ガラスで断熱性が低かったため、冬は寒く、夏は暑いという状態が続いていたのです。エアコンを入れても効果があるのは一時だけ。スイッチを切った途端、短時間でもとの状態に戻ってしまっていたそうです。一日中つけておけば快適かもしれませんが、電気代もバカになりません。
 そんなとき、玉木さんがたまたま目にしたのが、地元のリフォーム会社の折り込みチラシに書かれていた

-今なら補助金制度を利用して、窓回りのリフォームを安く行えます-

という謳い文句でした。
リフォームで補助金がもらえるということを初めて知った玉木さんは、早速広告主のリフォーム会社に連絡。リフォームに関する相談をしました。

「ずっとリフォームは考えていました。ただ、資金的な問題もあり、まずは1部屋だけと思っていました。その矢先、補助金が使えるならことがわかったため、どうせなら他の部屋もまとめてリフォームしようと思いました」

詳しく話を聞いてみたところ、玉木さんの希望する工事内容は、省エネリフォームに該当し、最大で総額の3分の1(上限150万円)の補助金がもらえる可能性があることが分かりました。玉木さんはリフォーム会社のアドバイスに従い、自治体に補助金を申請しました。

(工事個所)
リビング、寝室、キッチン

(工事内容)
二重窓の設置

 二重窓にする方法は、大きく2つあります。一つは窓枠ごと窓を取り換える方法、もう一つは既存の窓のそのまま別の窓枠を新設する方法です。前者は全体のデザインが統一されるため、見た目が美しく仕上がります。ただし、工事が大がかりになり、施工費が少々高くつきます。一方後者は、既存の窓枠の上に別の窓をかぶせるため、少々窓回りにボリュームが出てしまいます。ただ、工期が短く、コストも安い利点があります。
検討の結果、玉木さんは後者の方法を選択しました。かかった費用は総額で約45万円。このうち15万円が補助金制度によって玉木Aさんの手元に戻ってきました。
 玉木さんにリフォーム後の様子を伺ったところ、次のようにおっしゃいました。

「書斎はエアコンをつけていても結構寒かったんです。冬は凍えながら仕事をしていました。しかし今はエアコンの効きが良くなったおかげで、震えながら仕事をすることがなくなりました」

 補助金制度を知っているか知らないかで、リフォーム費用の負担額は大きく変わります。単にお金が戻ってくるだけでなく、全体の予算が増えるため、諦めようと思っていたキッチンの入れ替えや浴室のリニューアルなども、まとめて行うことができるようになります。リフォーム時に利用できる補助金制度について詳しく知りたい方は、お近くの全国優良リフォーム会員にご相談ください。