外壁塗装、今やらないでいつやるの?|コラム|住生活を支える新聞株式会社のWebマガジン
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2021.12.06

外壁塗装、今やらないでいつやるの?

外壁塗装、今やらないでいつやるの?
冬は外壁塗装に不向きだと勘違いされていませんか?

 みなさんは、外壁塗装は春や秋など、比較的雨が少なく、気温や天候が安定している時期に行うものだという印象をお持ちではないでしょうか?もちろん、それは間違いではないのですが、そうかといって冬が外壁塗装に不向きかといえば、決してそうではありません。条件さえ整えば、キレイに外壁を生まれ変わらせることができます。今回は、冬の外壁塗装について取材しました。

「今年こそ外壁を塗り替えようと思っていたのだけれど、バタバタしてて結局、11月になってしまった。外壁塗装は暖かい時期にやるイメージが強いから、延期した方が良いのだろうか・・・」

 埼玉県所沢市に在住の立石健治さんは2017年に、当時、築25年の自宅の外壁の塗り替えを検討していました。当初は、ゴールデンウィーク前に施工を終えたいと考えていたそうですが、業者に見積もり依頼する暇さえないほど仕事が忙しく、予定はどんどん遅れていきました。結果、仕事が一段落した11月になってようやく、塗装業者探しに着手できたというわけです。
 塗装を依頼するにあたり、立石さんが心配したのは、冒頭のコメントにもあるように、「冬に外壁塗装ができるのか」ということでした。

「気温が低くて塗料が乾きにくそう」
「突然の雪でキレイに仕上がらなそう」
「塗料がなかなか乾かないから施工期間が長くなり、費用が高くなりそう」

こうしたイメージをお持ちだったそうです。
 できる、できないはひとまず置いておいて、立石さんは別途で見つけた塗装会社に問い合わせしてみることにしました。そして、抱いている疑問について聞いてみました。

立石さん 冬は気温が低いため、塗料が乾きにくいイメージがあるのですが。

業者 それは誤った認識ですね。冬は晴れの日が多く、空気が乾燥しているため、むしろ塗料は乾きやすいです。ただし、気温が5℃を下回ってしまうと、なかなか乾燥しません。北海道や東北地方、山間部など、気温が極端に低くなる場所は別ですが、冬だから外壁塗装ができないということはありません。

立石 雪などが降った場合、仕上がりにムラが出たりしないですか?

業者 雪に限らず、作業中に雨が降っても仕上がりにムラがでます。したがって、これも冬だから駄目だということにはなりません。天気の悪い日は作業を見合わせたり、夕方から一雨来そうだなというときは、早めに作業を切り上げて雨が降る前に塗料を乾燥させるなどして、仕上がりに影響が出ないように工夫しています。

立石 夏と冬で、工期に違いはあるのですか。

業者 先程お答えしたように、冬だからといって塗料が乾きにくいということはありません。したがって、工期が時期によって変わるということもありません。また、冬は日照時間が短いため、作業が長くできないイメージがありますが、照明を使うので特に問題はありません。

 冬でも問題がないことを確認できた高石さんは、業者に塗装を依頼。幸い、天候にも恵まれ、12月1日から作業が始まった作業は、予定通り2週間ほどで完了したそうです。生まれ変わった外観に、高石さんはとても満足したそうです。

「年明けからまた仕事が忙しくなりそうだったので、もし延期していたら、今度はいつチャンスが来るか分かりませんでした。心配していた仕上がりもまったく問題ありません」

 一件、季節により向き、不向きがありそうな外壁塗装ですが、出来栄えを左右するのは施工期間中の気温や天候です。冬だからといって諦めず、まずは専門業者に相談してみることをおススメします。外壁塗装に関するお問い合わせは、お近くの全国優良リフォーム会員まで。