会社復活の決め手はスピード感‼
2020年は、12年に一度と言われる景気の悪化に突入しました。その前のリーマンショック、またその前のバブル崩壊と、世界的な恐慌は一定間隔でやってきます。
今回は、リーマンショックよりも経済は大きく下振れする予想です。また、民間だけでなく国の財務も圧迫しますので、経済が立ち直るまでには長い月日がかかりそうです。それでは、私たちはどのようにこの危機を乗り切れば良いのでしょうか？
通常の不景気と今回のような恐慌との大きな違いは、昨年までの実績は関係ないと言う事です。
「昨年まで当社は、広告代理店で利益が出ていました」
と、決算書を持っていたところで、
「昨年までは景気が良かったので、広告を出してくれる企業がたくさんあったかも知れませんが、今年はないのではないですか？」
と言われます。過去3期分の決算書などは意味がありません。銀行は何に対してお金を出すのか？資産や現金に対してお金を出すのです。
銀行からしてみれば、倒産されてしまってはいくら高い金利をもらっても合いません。ですから、「無担保の土地建物をたくさん持っている」あるいは「現預金がたくさんある」という会社には融資を行うのです。
それならどうすれば良いのか。国の融資制度などをフル活用して、借りられるものは借りる。多少余裕を持っておかないと、景気の出口が見えるまでに息切れしてしまうこともあるので、できるだけ多く借りた方が良いです。
また、簡単にできることとして、支出を止めることも必要です。支払いを遅らすことができるものは遅らせて、無駄な経費も削減をして手元資金を残す必要があります。
無駄な経費とは何でしょうか？社長が通勤に使う高級車や無駄に広い会議室や社長室、接待交際費といった、お金を生まないものから順に削減していきます。売り上げに直結するものに関しては、できるだえ最後の方に削減しましょう。
でも、そんなことをしている間に「今月の支払が間に合わない」「すでに借り入れもいっぱいで借りられない」という方は、事業売却や投資をしてもらうという方法もあります。
会社が傾くのは社長の責任ですが、たくさんの社員を抱えている場合、自分の社員だけは何とかして欲しいといって来られる方も多くいます。
一時的に投資家に会社を購入していただき、そこの雇われ社長として再起する方法や、会社にビルやマンションなどの資産、あるいは特別なノウハウなどがある場合は、それに投資をしてくれる投資家を探すのもいいでしょう。
諦める前にいろいろな手段がありますので、まずは専門家に聞いてみてはいかがでしょうか？
寄稿：起承投資育成株式会社
