洗面化粧台と一体になった新発想のキッチン誕生|コラム|住生活を支える新聞株式会社のWebマガジン
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2018.04.23

洗面化粧台と一体になった新発想のキッチン誕生

洗面化粧台と一体になった新発想のキッチン誕生
見た目のインパクトで入居率アップ!

 「オシャレなキッチンで競合物件との差別化を図りたい」と考えているオーナーに朗報です。今までにない、新発想の賃貸住宅向けキッチンが発売されました。開発したのはキッチンメーカーのリビングボックス(愛知県名古屋市)。今回は商品が展示されている東京のショールームにお邪魔してきました。


洗面化粧台を使う人は意外と少ない!?

 昨年10月に発売されたという新しいキッチンの名前は「パウダーキッチンMIO」。そうです。名前からも分かる通り、何と洗面ボウルと一体化させたキッチンです。「何でそんなことをしたのか」と驚かれた方もいらっしゃるでしょう。しかし、両者を合体させたのにはちゃんとした理由があります。
 新しいキッチンを開発するにあたり、リビングボックスはアンケート調査を実施しました。その結果、面白いことが分かりました。一人暮らしをしている方の多くが、洗面化粧台をあまり使っていないというのです。では、歯磨きや化粧は一体どこでしているのでしょうか?実は歯磨きは台所、化粧はリビングで済ますという方が多いそうです。みなさんも、お知り合いのお宅の台所で、歯ブラシの入れられたコップが置かれているのを見かけたことがあると思います。化粧も、洗面化粧台だと立ったままでしなければなりませんが、リビングやダイニングであれば座ってできます。こうした結果から、独立した洗面化粧台は必須の設備ではないということが分かり、洗面ボウルと一体になった「パウダーキッチンMIO」が誕生しました。

見た目のインパクトは抜群

 「パウダーキッチンMIO」を導入するメリットは大きく3つあります。1つは、洗面化粧台を置くためのスペースを別の用途に有効活用できることです。わずかなスペースではありますが、もともと狭い賃貸住宅にとってこれは大きいと思います。2つ目は、配管工事の費用を削減できることです。水回りの工事は内装に比べて高くつきがちですが、これからはそんな心配はいりません。また、見た目に抜群のインパクトがあるので、入居促進にも役立ちます。世の中には驚くほどたくさんのキッチンがありますが、賃貸住宅で使われるものはどれも似たり寄ったりのデザインです。「パウダーキッチンMIO」は発想の斬新さはもちろん、デザイン性も非常に高いです。オシャレなだけでなく使い勝手も良いので、多くの方の印象に残ると思います。
 洗面ボウルの部分は、専用のプレートをスライドさせれば調理スペースに早変わり。逆に流しの部分にプレートをスライドさせれば、化粧品などを送スペースとして使うことができます。
 デザインは「チッタ」「レミエ」「カンパーニア」「クオーレ」の4パターンが基本ですが、予算や部屋のコンセプトなどに合わせてカスタムすることができます。例えば天板に天然の大理石を使用した高級仕様や、オールステンレス仕様のスタイリッシュなデザインのものまで、バリエーションは多彩です。