暑さもひと段落 エアコンの掃除と点検は今のうちに!|コラム|住生活を支える新聞株式会社のWebマガジン
豆知識

2017.09.17

暑さもひと段落 エアコンの掃除と点検は今のうちに!

暑さもひと段落 エアコンの掃除と点検は今のうちに!
今年の夏は、例年以上に蒸し暑い日が続きました。早い時期からエアコンをご使用になられていたご家庭も多いのではないでしょうか。暑さがひと段落したこの時期、フル稼働したエアコンに故障がないか、一度確認してみてはいかがでしょうか。
夏が終わるとしばらくは、エアコンの出番がありません。シーズン中に酷使したのだから、本来はこの期間中に点検やメンテナンスをしてあげると良いのですが、そこまでエアコンを大切にされるご家庭は正直少ないように思います。するとどんなことが起こるか。寒くなってきたからと、いざエアコンのスイッチを入れてみたところ、「うんともすんとも言わない」「何だか利きが悪い」といった事態に陥ります。でも、エアコンのことをあまり知らないと、それが故障かどうかも判断できないと思います。
 スイッチをいくら押してもエアコンが作動しない場合はまず、本体よりもリモコンに移譲がないかを確認してみましょう。よくあるのは電池切れで、数カ月放置している間に切れてしまうということはよくあります。電池を交換しても作動しない場合は、エアコン本体の手で開閉できる部分や側面(メーカーにより異なる)にある手動スイッチを押してみましょう。もしこれで動けば、やはりリモコンが故障している可能性が高いです。逆に動かない場合は、本他の異常を疑うべきでしょう。
 それでは、本体の故障の原因について解説していきたいと思います。主な原因として挙げられるのは「ガス抜け」「室外機の故障」「エアコン内のコンピューターの誤作動」の3つです。順を追ってみていきましょう。
 まず「ガス抜け」ですが、実は故障の原因で一番の多いのがこれです。エアコンでなぜ部屋を冷やすことができるのかと言うと、「冷房ガス」を使っているからです。電気だけで冷たくしているわけではありません。普通に使っているだけでこのガスが漏れることはまずないのですが、古くなるとどうしても各所に痛みが生じ、ガス回りが破損したり変形したりしてしまうことがあります。結果、そこからガスが漏れ故障の原因になります。他にも取付工事のミスにより、銅管が破損することもあります。
 次に「室外機の故障」ですが、これは設置場所の問題で起こることが多いです。室外機はエアコンが作動している間は熱を持ちますので、ある程度風通しの良い場所に設置して、熱を逃がしてやらなければなりません。ところが今の住宅事情では、なかなかそうしたスペースを確保することができません。風通しの悪い場所に設置してしまうと、室外機内に貯まった熱がうまく放出されず、オーバーヒートしてしまいます。故障となるとどうしてもエアコン本体に目が行きがちですが、室外機も忘れずに確認しましょう。明らかに風通しが悪そうな場所は、夏場の暑さも重なるので、故障する可能性が高まるので一層、注意が必要です。
 3つ目は「コンピューターの誤作動」ですが、これは比較的に簡単に対処できます。一度、コンセントを抜いた状態で放置すると、コンピューターがリセットされます。改めてコンセントを差し直してスイッチを入れると、状態が回復することが多いです。
 動くには動くけど、どうもエアコンの利きが悪いという場合は、フィルターに埃が溜まっている可能性があります。風邪を送る口が埃で塞がっているわけですから、危機が悪くて当たり前です。この場合は、電源が落ちているのを確認したうえで、前面のカバーを開けてフィルターを取り出し、埃をきれいに洗い流してあげましょう。
 上記にも挙げた「設置工事の不備によるガス漏れ」や「室外機の故障」は、素人の方が設置工事をした場合に起こることが多いようです。使いたいと思ったときに故障していることがないように、取り付けは専門の方にお願いすることをお勧めします。エアコンに関するお困りごとがある場合は、お近くの全国優良リフォーム会員にお問い合わせ下さい。