闘将野村「弱小企業を一流へと変える新経営理論」(第51回)|対談|住生活を支える新聞株式会社のWebマガジン
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2024.05.13

闘将野村「弱小企業を一流へと変える新経営理論」(第51回)

闘将野村「弱小企業を一流へと変える新経営理論」(第51回)
22 ID経営-考えさせる社員教育とは②

 社員教育の仕方、OJT、人材教育、意識改革・・・、本屋に行けば、棚にはありとあらゆる本が並んでいる。また外部のセミナーや研修施設で勉強させたり、教育プログラム等を購入している会社も多いだろう。ほとんどの会社は社員にいろいろなものを提供している。

・目標の持ち方
・達成の仕方
・勉強の仕方
・プレゼンの仕方
Etc…

 しかし結果が出ない。なぜだろうか?これがダメなら、次はこの講師を呼ぼう。定期的にミーティングや会議、社内行事を増やして一体感を作ろう。
 もうお腹いっぱいである。社員は、与えられて学ぶ年齢をとっくに過ぎている。いつまで義務教育を続けるのだろうか?

与えるから、学ばない。
与えるから、言い訳をする。考えてもらっていないから・・・、考え方が悪かったから・・・。
与えるから、安心する。経営者も優秀な指導者も連れてきたから大丈夫だろう。

水を与え過ぎれば、花は腐るのである。

ここで花を咲かせたいのであれば、咲かせ方を自分で考えろ。
 一般的に他社のまねごとをしても儲からない。それは二番煎じであり、マネだからである。自分から「水をください」「肥料をください」という社員であれば、自分から求めたものに関しては結果も求められるし責任も出てくる。また、前提として、自分に足りないものが分からないと、これを見てくださいとすら言えないのである。学びたいというのであれば、会社にその用意はある。しかし、それは君たちが要求するべきものなのだ。

 まずは最低限の考える教育を教えていかなければいけない。野村監督のID野球もその一つである。殴られるのは薬なのだ。受け身だから・・・。

(次号へ続く)