「猫の引っかき傷でボロボロ・・・」
「孫がいたずらして穴を開けてしまった・・・」
「経年で汚れやシミが目立ってきた」
普段はあまり気にしない障子ですが、よくよく見てみると汚れや破れなどが、気になる箇所が結構と見つかったりします。普段は良いですが、年始は何かと来客が多い時期。そのまま放っておいては格好が付きませんよね。できれば大掃除前の多民具に合わせてまとめてキレイにしたいものです。でもいざ張り替えるにしても
「障子の張り替えって一体いくらくらいかかるの？」
「業者に頼むと高くつきそうだから自分やろうと思うけど、一体どうすればいいの？」
など、色々な疑問が出てきます。そこで今回は、気になる費用や業者に依頼する場合のポイントについて解説したいと思います。障子を張り替える際の参考にしてみて下さい。
そもそも障子ってどのタイミングで張り替えたら良いのか。明確な基準があるわけではありませんが、目立った穴や破れがないのであれば3年程度が目安になります。ただし、日差しの強い西側とそうでない東側では日焼け具合に差が出ます。また、北側は湿気のせいでシミが出やすいので、劣化状況を見てその都度判断するようにしましょう。
業者に頼むか自分でやるかについては、それぞれのメリット・デメリットを踏まえて決めるようにしましょう。まずは費用ですが、業者に依頼すると1枚あたり2500～3500円程度かかります。4枚張り替えるのであれば1万～1万4000円になります。一方、自分で張り替える場合は道具や材料を揃えなければなりません。使う障子紙の種類によっても変わってきますが、1枚あたりの費用は500～4000円程度になります。経済的には自分でやった方がお得です。
では費用以外の部分についてはどうでしょうか。仕上がりについては言うまでもありません。プロの方がシワもなくきれいに仕上がります。糊付けも均一にできているため、勝手に剥がれてしまうということもありません。美しい仕上がりを目指すのであれば、断然プロの方がお勧めです。
時間はどのくらいかかるのでしょうか。プロの業者の場合、古い障子紙を剥がしてから新しいものに張り替えるまでにかかる時間は、早いと1時間、遅くても1時間30分程度です。これを自分で行うとなると、少なく見積もっても2、3時間。4枚やるとなると、8時間以上かかります。ほとんど丸1日潰れてしまいますので、休日を使ってやるしかありません。
コスト以外で、自分でやるメリットを挙げるとすると、好きな色やデザインが選べる点です。最近は、カラーバリエーションも豊富で、絵や柄の入った障子紙が数多く発売されています。アクセント的に一部分だけ色の違う障子紙を貼っても面白いと思います。和室をもっとオシャレにしたいのに、お近くの業者がよく売れる定番の障子紙しか扱っていないというのであれば、自分で張り替え方が良いかもしれません。
いかがでしたか。かかる費用を考えると、自分で張り替えた方がお得です。しかし、かかる時間や仕上がりを考えれば、プロに頼むのも決して高いわけではありません。特に「張り替える枚数が多い」「張り替えた後の片付けが面倒だ」という場合は、やはり業者に頼むことをお勧めします。年始はもうすぐそこまで迫っています。障子をはじめ、襖や網戸、畳などの張り替えをご検討される方は、是非、「はりかえ職人」にご相談下さい。
